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「爆発!? この爆発は魔力による物……零達が魔導具を大量に使用した? 一体何が……残っているのは従者達だけ。零だけでなく、三や十も私がカイトに殺される事は納得していたはずなのに」


 三はカイトを仲間にしようとしていた。カイトにメアリを殺させようとしたのも納得は出来る。


 だが、実際に起きた事件。魔法使いだけでなく、従者達も死んでおり、残ったのは零になる。


 メアリが死んだのは自殺。そうでなければ、彼女が殺害した事になる。


 それはメアリの指示であったのか、彼女に別の目録があったのか。


『この爆発は零じゃなく、キスだろうな。魔法でこの場に来ようとしているのではないか?』


 この場、中心部に来るためには、零の案内が必要だった。何も知らないキスが辿り着く簡単な方法は魔法で破壊していく事。


『魔法の回数制限も三の戦闘で超えたが、何も起こらなかった事を知った。もしくは』


 零がキスにそれを教えたか。零がこの事件の生存者であれば、キスが彼女を殺害するのは不可能。それが出来るのは例外であるカイトだけ。


 キスが彼女を発見しても殺さなかった。黒幕とは知らず、嘘の情報を流されてもおかしくはない。


 カイトとメアリの会話の時間稼ぎと言いながらも、カイト達にバレず、キスと話をするためだったのかもしれない。


「キス様の魔法です。キス様は殺されておらず、死んだのは三。変身魔法を使って、偽装したようです。僕は三の死体をこの目で見ました」


「三が!? いえ……キス様を殺害に失敗したわけですね。だとしたら、零と十がキス様を相手に……だとしても、魔法回数の制限が」


「本当は制限はないんですよね? キス様も三に襲われた時、越えた状態で使ったと思います。その結果、何も起こらなかった事で、気にしなくなったのではないでしょうか?」


 魔法の回数制限が嘘なのはカイトの耳に入っている。


 零がキスに伝えた可能性もあるが、それよりも先にキスが回数以上の魔法を使ったと思われる。


 三殺害もあるが、変身魔法を自身と三に使ったはず。三殺害に一回の魔法で足りず、生き残るために使用したとすれば、四回以上になる。


「それとなんですが……十もすでに殺されてます」


「そんな!! 先程、彼が生きているのは見てます。それはキス様の殺害を報告した時で、彼女が殺したにしても時間が早すぎじゃないですか」


 やはり、メアリは零から三や十が殺害された事を聞かされてない。当然、十を殺害したのが、零である可能性が高い事も分かっていない。

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