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幕間 ー10ー


「そこまで時間が経過せず、この場に戻ってきたな。時間は二時間程度。こちらでは僅かな時間に過ぎないか。考察出来るのは一つ、二つ」


 カイトは二時間の仮眠を取っている。意識を失っていた事で、体が休まっているとも限らない。


 睡眠を取るのはカイトのためだけではなく、キスを休ませるための時間だ。


 零は侵入者に受けた怪我。メアリはカイトの魔力を吸った反動。それによって、ある程度の睡眠を取っていた。


 だが、キスはその書斎にあった本を調べていて、睡眠を取る時に七の命約が切れてしまったのだ。


 肉体的にもそうだが、従者を失った事による精神的ダメージもあり、仮眠を取らせる事に。


 その時間の中で、カイトも仮眠を取るようにと、メアリからの指示があった。


 キスとカイトは部屋に戻らず、食堂の椅子に座った状態なのだが、ちゃんと眠る事が出来ているようだ。


 カイトは自身よりも先にキスが睡眠に入っているのを確認している。


 メアリと零は安全を期すために、二人が目を覚ますまでは起きているはず。カイトはそれを懸念していたが。


「カイト達が目覚めた後は謎解きの続きか。音楽室と書斎だな。アレを利用出来たのは良かった。それだけ見つからない事にすれば、問題ないからな」


 カイトとキスが仮眠から目覚めた後、謎解きを再開する事に。


 理由の一つは白黒の本の意味が判明した事。+と−として、計算式として使う。


 魔導具の説明が書かれた紙束と一緒にヒントが書き出されていた事を、カイトはキス達に伝えた。


 そのヒントの紙は本当にあった物。カイトと七が目にしている。この二人しか見ていない。


 その紙が無くなっているのであれば、改竄、付け加える事も可能だろう。


「カイトも咄嗟に悪魔の数字を言った時は驚いたが、キスもそれを見つけていたのも大きい」


 書斎の謎解きにおいて、分かってなかったのは白黒の本が何を示すのか。


 神の数字は七が前主に仕えていた時の記憶を頼りに見つけたが、悪魔の数字は分かっていなかった。


 死神はその数字を知ってはいたが、メアリ達に伝える方法がなかった。カイトが知っている事は、メアリが知らないわけがないからだ。


 これで書斎の謎解きは進む事になる。だが、音楽室=ピアノ室の謎解きをどうするか。


 キスが七からヒントを聞いていれば、解く事も可能だろう。だが、本人が直接手を出すのか。


 危険な行為は従者にやらしていたはずだ。


 キスが許可すれば、メアリがカイトに指示する可能性はある。協力関係であるのなら尚更だ。

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