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死体移動

「……気持ちを切り替えるためにも、今日は休むのもありかもしれませんが」


「日が経つにつれて、危険は増すでしょうね。こっちは数が減ってるわけだし、閉じ込められた状態とも言えるから」


 ディアナに続き、アルカイズも殺された。継承の候補者の数は減ったが、気が気でない事は確かだ。


 気持ちを切り替える必要もありそうだが、謎解きの期限もあるだけでなく、侵入者が何かをする時間も与える事になる。


「……謎解きの一つが出来たら。今回はそこで止めましょう。そこで何か起こる事になるかもしれませんし」


「罠にかかるとでも言いたいわけ? ああ……私達の人形が見つける事ね。侵入者が持ち去った場合、それはないと思うけど」


 メアリが謎解きの失敗により、罠が発動する可能性も心配はしているのだろうが、自身の人形の行方も気にしている。


「それに予知でもないでしょ。アルカイズの死に方が違っていたんだから」


 人形は食堂に仕掛けられた十以外は、侵入者が置いた可能性が高い。


 だとすれば、鍵が掛かっているだけでなく、謎解きの報酬として、人形が置かれているのはないはずだ。


 アルカイズの死によって、人形の姿が予知された事ではない。そうであっても、外れる事を教えてくれた。そこまで気にする必要はないはずだ。


「まぁ……けど、協力関係を結んでいるわけだし、妥協してあげるわ。従者達に無理をさせ過ぎないためなんでしょうけど」


 キスやメアリは当然だが、それ以上に従者の方が気を張る。自身だけでなく、主を守る事にも集中しなければならない。まして、七は命約もある事から二重に命の危険がある。


 何処かで休ませないと、精神的疲労が積もり、ミスにも繋がる。


「はい。誰かに眠らされたとはいえ、それで休めたとは言えないはずです。嫌な仕事も押し付けていますから」


「それも仕事の一つよ。あの部屋にあるののは邪魔でしょ。三の死体みたいに放置しておくわけにもいかないわけだし」


 嫌な仕事とは、アルカイズの死体を別の部屋へ移動させる事。


 三の死体のように放置するわけにもいかない。アルカイズの死体は彼の敷地へと送る必要がある。


 加えて、絵画室では謎解きの邪魔になる。そこで死体を欠損させてしまえば、メアリ達の責任になりかねない。


 それを言い出したのは零だ。ディアナの死体も彼女の部屋に置かれた状態。死体が置かれてた部屋を増やすのは管理する側としては一箇所にまとめておきたい。


 きちんとしたした死体で送り返さなければ、館の主が評価も下がる事になる。

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