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天王様は一般庶民として生活中です  作者: TAREさん
第一章
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7話

門限  朝6刻~夜8刻 (例外有り)

書物室・購買ブース  朝7刻~夜6刻半 (休み有り)

食堂  朝6刻~8刻・昼12刻~2刻・夕5刻~夜8刻 (休日休み。予約注文は有り)



 夕5刻を過ぎ、食堂が開くのでエナトも他の生徒同様利用しに行く。新入生ばかりなので皆始めは見回したり覗いたり、どうすればいいのかな?と動いているが、バイキング形式と分かるとお皿を取って料理を乗せていく。エナトも真似て選んでいく。

「(う~ん、どれにしよう。)」

どれも美味しそう。さりげなく他の人のを見てみると、女の子は少しずつ取って見栄えも考えているようで、男の子は好きなだけ一品盛って皿で分けたり、数種類を一皿に山盛りにしている傾向が多い。

エナトはおかずを数種類とパンもいくつか取り、スープと飲み物をトレーに乗せると適当な席に座った。


頂きますと一口入れたところで、声をかけられた。

「ここいいかな。」

「?・・・、!」

相手を見てコクコクと頷く。

「ごめん、間合いが悪かったね。」

そう言って笑いながら席に着いたのは合格発表の日に会ったジンク・フォードだった。

「また会えたね。」

「どうも。」

「これだけ広いと知り合いに会うのも大変だな。流石エナルミアって感じ。今年もここに入ったのは1000人ちょっといるらしいよ。」

「へぇ、そんなに。」

「まぁ受験したのはその10倍くらいらしいから、そう見るとやっぱり狭き門だよ。」

「そんなにいたんだ。。 お詳しいですね。」

「まぁね、3回目だし。それに家は商家だから、情報は入りやすいんだ。」

「商人さんですか。えーと、フォードさんと呼んでも?」

「あぁどちらでもいいよ。俺はじゃあ、マルナ君で。」

「はい。フォードさんは跡継ぎとかなんですか?」

「まぁね。下に弟がいるんだけど、俺よりしっかりしてる。今年駄目だったら譲ることも考えようかと思ってたくらいだよ。」

「弟さんもここを受ける予定なんですか。」

「多分ね。・・・一回で受かったら自信無くしそう。。」

とため息をついて苦笑う。 話題は変わり。

「それ、何を食べてるんですか?」

「ん?あぁ、これはカリーって言う南の地の料理。これはそんなに辛くないけど、何十種類もある香辛料を使って作る料理で、スパイシーな味だね。」

「初めて見ました。凄い香りです。」

「癖になると食べたくなる美味しさだよ。今度試してみて。」

「はい。」

とってもいい香りで美味しそうだ。

「そうだ。クラスどこになった?」

「Eになりました。」

「あぁー、残念。俺F、お隣さんだね。」

「Fですか。じゃあ、合同とかで一緒かもしれませんね。」

「お?そうなの?」

新情報と顔が言う。

「はい、ここの生徒だった人に聞いたんです。合同授業とかがあると2つか3つかわかりませんが、一緒になるそうです。それでEとFは同じだったそうですよ。」

「へぇ、じゃあ今後も会える機会がありそうだね。よろしく。」

「えぇ。」

情報元はクレイです。


「マルナ君は何か志望してるのがあるの?」

「そうですね、武道でないのは確かです。いろいろ学んでみたくて。出来ればマナ具を作ってみたいなと思っています。」

「ほぅ。そうなったら家で売ってみる?出来高によるけど。」

「そうなったらお願いしてみようかなぁ。」

「まいど。」

そう言ってお互い笑う。同じクラスではないが親しくなれそうだ。その後も楽しくおしゃべりした。


 寮に戻る前に持ち帰りに容器をもらおうとしたら、食堂の人に注文表を渡され、明日の分は寮長室に届ける事が出来ると言われたので書いて渡した。朝の6刻から7刻までに取りに行けばいいそうだ。ただそれは3階以上で1・2階は持ち帰りのみ自己管理。食堂に食べに来てねと言うことのようだ。

寮にはマナ具があちこちに使われているのだが、キッチンがあるのが3階かららしい。温かい物は温かくして食べてほしいと言うのが食堂側の意思だ。


 待ってくれていたジンク・フォードと一緒に寮へと帰る。彼は同じ左側2階の6番の部屋だと教えてもらった。一番手前は今1年と6年が使っていて、談話室手前が2・3年、談話室中から行けるのが4・5年で分かれて使われているのだとか。部屋は変わらないので来年は空いた6年の所にまた1年が入ることになる。


2階の階段で別れて部屋にもどるとシャワーを浴びて、寝支度を済ませると明日の用意をして早々と就寝した。




ありがとうございました。_(__)_

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