お金をくれる人
そんなことばかりだ
いつのまにか
私は みんなの前で
似ていないものに されて
しまった
すると私には
ときおり
解釈の違うものだけが
集まってきて それは一斉に
輝き出して
夜を照らし始めるのだが
その歌は
遠くまで聞こえる
ということはなく
今し方のように
さっきまでのように
聴こえていたのでした
私には
そんな歌が
いつの間にか
鳴り止む
ということも
知らずに
今朝方
私の家の前に停まっていた
大きめのシャツを
集めて その人は私に
お金を渡して言いました
これでもっと大きなものを
買いなさい それであなたは成功するからと
そんなことを言って
まだまだ先の見えない
路上の隅に足を突っ込んで
そのまま死にました