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#信頼
#信頼
「とりあえず食事担当は、フニャールだな」
俺は、今日、フニャールが作った朝食を食べて、そういう結論に達した。
「アタイ、料理には自信があるんだ。よく家族に作っているからな」
「じゃあ、アタシは洗濯物だね?」
「そしたら俺は、掃除か……」
俺たちは、俺たちの中で、仕事を割り振っていた。
「それでいいか? ビアンカ?」
でも、その全てを俺たちがやる訳ではない。
こんなでかい屋敷だ。
それは、不可能だ。
突然、他のメイドと協力する。
「構わないわ。あとは、みんなでサポートするわ」
「オーケー」
「そうそう。それとリースのお風呂は、俊彦にも手伝ってほしいの」
「はぁ!?」
ビアンカは何を言ってるのだろう?
そんな事、男の俺が出来る訳ない。
「勘違いしないで、着替えの用意よ。なぜか俊彦は、リース様に絶大の信頼を得てる様だから」
そういう事か。
早とちりしてしまった。
「待った?」
そこにリースがやって来る。
「いや」
「ちょっとお母様と今後の事で話をしてたの」
「そっか。じゃあ行こうか?」
「うん」
そう言うと、俺たちは、冒険者ギルドに向かった。




