#二人のメイド
#二人のメイド
「何でアタイらはこんな格好させられてるんだ……? 下がスース―するんだが……?」
「……」
ここはリースの家。
フニャールとアリサがなぜかメイドの格好をさせられている。
「今日から二人は、うちで働いてもらうわ」
どうやらリースの妙案とは、二人をリースの家で働かせることだった様だが、どうしてこうなったのだろう?
「だって、パーティーを組むからには、一緒に行動した方が都合がいいでしょ? 本当はお客様として迎えても良かったんだけど、それじゃあ、フニャールはまたねこばばするかもしれないから、これは、保険ね。アリサは、別に関係ないけど、きっと似合うと思って着せてみたの」
「……アタイは金が貰えるならありがたいが、この格好は何とかならないのかい?」
「ふふふ。とても良く似合ってるわよ」
「いや、そうじゃなくてだな……」
きっとこうなったリースは誰にも止められないだろう。
「アリサはどうする?」
「アタシも構わない……」
「よかった。じゃあ、明日から俊彦はアザゼルに、フニャールとアリサはビアンカの指示に従ってね」
そう言うと、今日はもう遅かったので、夕食を頂いた後、リースは自分の部屋へ、俺たちは使用人の部屋へ向かった。




