#ハローワールド
#ハローワールド
「お前の目的は何だ……?」
俺は、咄嗟にアリサに詰め寄る。
それも仕方がない。
俺は、この前の事といい、アリサの事をかなり警戒しているのだ。
「そんな冷たい事言うなよ? アタシとあんたの仲じゃないか?」
「俊彦の知り合い?」
だが、リースは違った。
「いや……」
でも、なんて説明しよう?
「アタシのスキル、ハローワールドを使えば、探してるやつを見つけるなんて朝飯前さ。その代わり……」
「その代わり?」
その言葉を聞いて、俺は、再びアリサをにらむ。
やはり何か企んでいる様だ。
「アタシを仲間に入れてくれないか?」
「エ?」
俺は、耳を疑ったが、絶対反対だった。
なぜならこういう奴は、何をしでかすか分からない。
「どうする?」
でも、リースは違った。
「リース……」
俺は、心の底から反対だったが、リースの事を考えるなら、アリサをパーティーに入れてでもフニャールを見つけた方がいいだろう。
でも……。
「大丈夫よ、俊彦! もし何かあったらその時は、私が責任持つから! それに一緒にいた方が、知りたい情報も手に入りやすいんじゃない?」
確かにパーティーに入れれば、アリサの情報は湯水のように入ってくるだろう。
リースは、俺がアリサの事を警戒している事をどうやら察したのだ。
「分かった……」
「それじゃあ、決まりね」
「オーケー。それじゃあ、早速、そいつを見つけるわよ?」
そう言うと、アリサはポケットからメモ帳の様な物を取り出した。




