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#48.魔法と科学

#48.魔法と科学


この異世界は魔法と科学が共存している。

馬車が自動で走ったり、防具屋に近未来的な武器があったり、冒険者ギルドの掲示板が液晶ディスプレイだったりだ。

どちらかと言うとファルフは、魔法よりの町らしいが、それでもその技術力をたまに目にすると、目ん玉でも飛び出そうになる。

俺はあまりそういうのはよく分からないが、この前デパートに、ヘッパーがいた時はびっくりした。


『勇者のエンブレムをかざして下さい』


掲示板の音声に従って、リースが懐から勇者のエンブレムを取り出す。


『勇者のエンブレムを確認しました』


するとそれを見ていた、先ほど小馬鹿にしていた連中の顔色が変わる……。


「嘘だろ? 何であんな小娘が勇者のエンブレムなんて持っているんだ?」

「おいおい、マジかよ? あの掲示板、Aクラス以上の冒険者じゃないと見れないんだぞ?」

「俺笑っちゃったけど……後でなんかされないかな?」

「静かにしろ! 目を合わせるな!」


一瞬で手の平を返した様に、その連中は黙り込んだのである。


「何々……北の山で何人も冒険者が行方不明になっている。ただちに原因を突き止めろ。ランクA。三百二十万エンド。……それにしても何だか静かになったな?」

「私たち何かしたかしら?」

「さぁね? それよりクエストを受けるなら先にやることがあるんじゃないのか?」

「例えば?」

「仲間集めだよ? この前はヒューストがいたから何とかなったけど、俺たちだけで、こんなクエストをクリアするのは厳しくないか?」

「それもそうね……。でも、どうやって仲間って集めるのかしら?」

「おい! お前たち! それなら俺がパーティーに入ってやろうか?」


そこには俺たちの話を盗み聞きしていた、俺の倍はあると言ったら大げさだが、とてもデカい男が立ちふさがっていた。

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