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#39.顔色

#39.顔色


「二人ともよくこの難関を見事クリアした。それでは本日より、お前たちをグライズ王国の勇者とする。これからもグライズ王国のために励み、慢心せず、いつか国民のために魔王を倒してくれ」


勇志と仮面の男に国王自ら、勇者の証で出来たエンブレムを丁重に授ける。


「まぁ、当然だな?」

「……」

「ちょっと! 待ってください!」


その時、ちょうど入り口の扉が勢いよく開き、三人組が入ってくる。

俺とリースとヒューストだ。


「何事じゃ!?」


国王は俺たちのいきなりの登場に声が裏返る。


「何だゴミ拾い? まさかお前ごときが勇者の証を手に入れたとか言うんじゃないだろうな?」

「そうだ! 勇者の証ならここにある!」


俺たちは勇者の証を体の前に突き出した。


「ふむ。確かにそれは勇者の証じゃな……?」

「だが、間に合わなかったな? コイツらは時間切れだろ? なぁ、国王?」

「残念じゃが……」

「そんな……」


俺たちは出来る限り飛ばしてきたが、結局約束の時間に間に合わなかったのだ。


「という訳で……無駄な努力ご苦労様! まぁ、ゴミ拾いにしてはよく頑張ったよんじゃね? アハハハハ!」

「クソったれ! キマイラにさえ遭遇しなければ!」


当然ヒューストもかなり悔しがっている。


「……今何と言った?」


だが、そのヒューストの言葉に国王は顔色を変えたのだ。

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