表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/141

#18.突然のファースト……

#18.突然のファースト……


「あんたが俊彦?」

「え?」


俺は驚いた。

なんでアリサが俺の名前を知っているのだろう?

俺は、昨日の少年が叫んでいたのでアリサの名前を覚えているが、アリサはどこで俺の名前を知ったのだろうか?

もしかしてリースと知り合いで、そこから聞いたのだろうか?

いや、お金持ちのリースがこんなみすぼらしいアリサと知り合いの訳ない。

アリサの恐らく白のワンピースは黒く汚れていて、お世辞にも綺麗とは言えないが、態度だけは堂々としている。


「ねぇ、聞いてるの? あんたが俊彦?」


だが今は、そんな事どうでもいい。


「そうだけど……」


俺は嘘は付けなかった。


「やはり間違いないようね……」


すると次の瞬間、アリサはいきなり俺の顎を右手で引き寄せ、自分の顔を近づけた。


(エ……!?)


そして俺が抵抗する間もなく、俺の唇を奪ったのだ。


「プハッ! い、いきなり! 何するんだ!」


俺は、慌てて両手でアリサを引き離す。


「フフフ」

「何が可笑しい!」


だがアリサは、なぜか笑っていた。

俺は突然の俺のファーストキスにパニックである。


「これで契約は完了よ……」

「どういう意――」

「俊彦!」


その時、リースの声が表から聞こえる。

俺が振り返るとリースはどうやら買い物を終えたみたいだが、俺が視線を戻すとすでにそこにはアリサの姿はなかった。


(一体……何だったんだ?)


まだ唇にその柔らかい感触が残っているが、俺は訳も分からずリースのところに戻った。

ブックマークありがとうございます。

やる気が出ます。

これからも頑張って出来る限り、更新していこうと思うので、

末永くよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ