表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/141

#16.サポート

#16.サポート


「いつですか?」


フレリアは夕食後の香りが高い紅茶を飲んでから口を開く。


「一週間後です」


それにリースが少し緊張した面持ちで答えると、フレリアはとても優しい笑みを見せた。


「きっとあなたの素行が良かったんです。頑張るんですよ」

「はい!」

「俊彦! 俊彦はいますか?」


そして、俺の名前が呼ばれる。


「何ですか?」


俺はすぐに駆け寄る。


「あなたもついていきなさい」

「はぁい?」

「勇者の試験ですよ」

「はぁー……」

「勇者の試験は、誰でも一人サポートを付けていい事になっています。あなたはとても強いそうですからね?」

「でも……」

「何か気になる事でもあるのですか?」

「はい……」

「何ですか?」

「そんな大役俺に務まるかと……?」

「大丈夫ですよ。サポートと言っても荷物を運んだりするだけですからね?」

「そうですか。なら……」

「よかった。付き添ってくれるのですね。なら明日、リースと一緒に装備を整えるために町に行きなさい」

「分かりました」

「よろしくね」


するとリースは最高の笑顔を作るが、それを俺は正直笑顔で返せなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ