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#15.勇者

#15.勇者


気が付くと、少女の姿はどこにもなかった。

当然少年たちもいない。

まぁ、俺には関係ないし、俺が悪いわけでもないからどうでもいいが、ただこの世界もクソの様だ。

やはりこの世界にも神様は――。


「それじゃあ、帰ろうか?」


アザゼルさんが戻ってくると、俺はアザゼルさんが持っている荷物を馬車に載せ、帰路を急ぐ。

屋敷に着くと、門の前に客が来ていた。


「国王からの伝達である! リース殿が勇者候補に選ばれた! 門を開けよ!」


どうやらこの世界には、国民を苦しめている魔王と呼ばれる存在がいて、それを討伐するために国ごとに勇者と呼ばれる存在が何人かいるらしいのだが、その候補にリースが選ばれた様なのだ。

馬にまたがった立派な鎧を着た客が、開いた門をくぐると、俺たちはその後ろに続いたが、アザゼルは慌てて馬車を下りる。


「お待ちください! 騎士様!」

「貴殿は何者だ?」

「私はアザゼル! この家の執事をしております! それより本当ですか?」

「何がだ?」

「リース様が勇者候補に選ばれたというのは?」

「だから私がわざわざ国王の手紙を届けに参ったのだ!」

「おお、それはなんと喜ばしい事だ! 早速、その手紙をリース様にお渡ししたいと思います!」


アザゼルは大事そうに手紙を受け取ると、屋敷の中に急いだ。

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