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#大きな胸

#大きな胸


「これで頼まれたものは全部ね?」

リースが袋の中を確認するが、買い物は偉く早く終わった。

「そうみたいだな。それよりリベレラルってどんな人だろう?」

俺たちは、今、コロシアムの前にいる。

ついでにリベレラルの事も聞くつもりだ。

そのつもりでミトさんも俺たちに買い出しを頼んだのだろう。

コロシアムの入り口には、綺麗なお姉さんが受付をしていた。

「あのー」

「なーに? 僕? まさかコロシアムに参加するの?」

「いえ、リベレラルって人に会いたいんですが……」

「え?」

するとそれを聞いていた周りの人間も驚いた顔をする。

「何だあのガキ? まさかリベレラルに挑戦する気か?」

「初めて見る顔だな? どうせよそ者だろう?」

「リベレラルとどういう関係だ? リベレラルもなめられたものだな?」

その連中は、コロシアムの常連客の様で、腕っぷしに自信がありそうな奴らばっかりだった。

「すぐに会いたいの?」

「はい」

「ならこれに名前を書いて」

「これってコロシアムの参加表明書ですよね?」

「そうよ」

「何でこんな物を?」

「あのね? 僕ちゃん? リベレラルは今、コロシアムに参戦中なの?」

どうやら今は、コロシアムの期間中だそうだ。

それでリベレラルは、その間、面会を断ってるらしい。

だからってコロシアムの参加を勧めなくても……。

きっとからかっているのだろう?

コロシアムから出てきた所を声を掛けるべきか?

だが、顔が分からない。

「どうする?」

リースが困った顔をする。

「ムロが参加する!」

「そうだな。一度出直すしかないだろうな?」

「俊彦! ムロが参加するの!」

「そうね。私たちじゃ、危ない物ね」

「うぅぅ」

ムロは俺たちに思いっきりスルーされて、泣きそうな顔をする。

「ムロ? どうした?」

「俊彦にいじめられた……」

「え?」

「でも、俊彦好き……」

よく分からないけど、怒ってはいない様だ。

「何だ? あんたら、リベレラルに何の用だい?」

俺たちがコロシアムから去ろうとすると、そこに背の高い女性が現れる。

「あなたは?」

「私かい? 私はリベ。バーミリオンの冒険者だ」

その大きな胸には、立派なエンブレムが輝いていた。

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