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#一緒

#一緒


「で、私に質問って何だい?」

パトリオットがゆっくり振り返る。

「どうしてパトリオットさんは、命を懸けれるんですか?」

俺も死ぬのは怖くない。

ただちょっと、このまま死ぬ事に納得できないだけだ。

でも、それと命を懸ける事はかなり違うだろう。

なぜなら命を懸けられるという事は、それに納得しているという事だからだ。

「それは……私にしか出来ない事がそこにはあるからかな?」

「パトリオットさんにしか出来ない事?」

「ああ。もしこの世界に自分にしか出来ないことがあったら、その人はそのために生まれてきたと言っても過言じゃないんじゃないか?」

「確かに……」

「私はね、いつか魔王を倒したいと思ってるんだ。そして、それはきっと私にしか出来ない。だからかな?」

「……」

もし俺に魔王を倒す力があったら、命を懸けられるだろうか?

いや、そんな訳ない。

だって、俺なら損得を考えてしまう。

でも、それが出来るという事は、きっと、倒す力があるからじゃない。

自分を信じる力があるからだろう。

「これは私が特別だからじゃない。勿論、君にも出来るさ。人はその時が来たら、自然とそう出来るものだからね?」

「はい……」

そう言われても今の俺にはハイとしか言えない。

だって、俺とパトリオットさんは全く違うのだ。

「そう言えば、君は無スキルだったね?」

「な、何でそれを?」

「私も同じだよ」

そう言うと、パトリオットはホールに下りていく。

そして、それに群がる様に人が集まってくるが、どこが一緒なのだろうと俺は思った。

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