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My らいとにんぐ ♡ Lady 〜落ちこぼれケモミミ魔法娘がダンジョンでチート少年を救うまで〜  作者: 九重 ゆめ(元佐伯 みかん)
最終章 終わりよければ全て……あれ?
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親愛なるおばあちゃんへ

 ……という訳で、色々ありましたが、この形見のペンダントのおかげで、私、そして仲間の命は助かりました。


 それにサクヤという新しいメンバーにも出会うことができたんです。


 お父さんと、お母さん、そしておばあちゃんが導いてくれた気がして、私、とてもうれしかった……。


 ーーどうもありがとう!


 今、私達は、エルクさんの寮で引き続き待機をしています。


 一ヶ月前の手紙で、「もう、剣の修行なんて嫌だ、早く帰りたい」なんて弱音を吐き、甘えて心配をかけて、ごめんなさい。「もう我慢しないで、馬車に乗って帰って来なさい」っていうお返事、すっごくすっごくうれしくて泣いてしまいました。


 でも私……あの後色々考えて……。もう少しここで、頑張ろうって、そう決めたんです……!


 それを伝えたくて、こうやして筆をとりました。


 実際お仕事は大変です。遺跡調査の仕事は初めてのことの連続……先日もダンジョンでの出来事が思いの外ショックで、暗闇や大きな音が怖く眠れない夜が続きました。でも仲間たちが懸命に励まし、寄り添ってくれたおかげで今ではもうすっかり落ち着いています。


 そんな心優しい仲間の力になりたい。ううん。今後の仕事の中で彼らを守りたい……! そう思って。私、自発的に新しく、ダンジョン探索に必要な技を習得する練習を始めたんです。罠解除や、検知とか……難しいけれど、エルクさんに教えてもらいながら、以前よりずっと前向きに、懸命に取り組んでいます。


 他のメンバーはもっとすごいんですよ! レトはケガの治療に自信がついたらしく、病気の治療について勉強を始めました。


 ラーテルさんは、前回の武器では倒しきれなかった眷属に立ち向かうため、エルクさんに大剣の稽古を付けてもらっています。


 新規メンバーのサクヤは……。うーん。特に何もしていません。でもいつも私の隣で料理を手伝ってくれるようになりました。


 裏庭で彼が、ウルカスさんと話しながら昼寝してる所に、ハーブを取りに行ったのがキッカケです。「アーミーと一緒に料理したい! 教えてよ! 肉ばっかじゃ痛風になる!」とか突然頼まれて。(もちろんエルクさんに「嫌なら食うな!」と速攻しばかれてましたが)で、教えることにしたんです。


 けれど頼んできたわりに、彼、全然上達しなくって。むしろつまみ食いばっかり。でも、誰かと話しながら料理していると、おばあちゃんの手伝いをしていた頃に帰ったみたいで、ここだけの話、不思議とリラックスできるんです。


 あ、そういえば……。実は、そのサクヤに、先日「誰彼構わず女の子に声かけてるのやめた方がいいよ」って注意したら、こんなことを言われました……。


「誰彼じゃない! 初めてアーミーに出会った時、オレに「ありがとう」っていってくれたでしょ? あの時の笑顔、キラキラ光って、とびっきり可愛くてさ、まさに雷食らったみたいにシビれちゃって。実際アーミーの雷魔法がビビッとこなけりゃ、今目覚めてないしさ、オレにとってアーミー特別な存在なわけなのよ」


 そのまましゃもじ片手に腕組みして。


「そうだなぁ。アーミーはオレにとって、マイ・フェア・レディならぬ、マイ・ライトニング・レディ的存在なんだ。だからいつもニコニコ笑っててよ。オレはレディの騎士役でいつも隣にいるからさ。そうすりゃどこ行っても怖くなんかないでしょ? あ、これ、光と雷かけてるから、座布団三枚! なんちゃって」


 通りかかったウルカスさんが「お前は若いくせに古いな」なんて笑って、「オレ、陸上の他に映研(えいけん)かけ持ちしてたんだよ」なんて彼、答えてました。エイケンってなんだか分からないけど……。


 私、村で友達いなくてずっと一人だったから……そういう風に言ってくれて、なんだかちょっと。うれしかったかな?


 あっ! でも、気を抜くと、彼、すぐスキンシップ取ろうとしてくるのは相変わらずで、愛とか、恋とかでないです! それが無ければ……。うーん、いや! でも、やっぱりないな? も、もうこの話はどうでもいいんです! なんだかなあ! もう! 


 ーーそれは置いておいて。


 来週にはオウルさんが帰ってくる予定です。そうしたら新しい仕事が始まると思います。今度はどんなことが起こるのか……怖くもあり、楽しみでもあり……正直複雑な気持ちです。というのも、私の身の回りには、まだまだ教えてもらってないこと、隠された秘密でいっぱいだからです。


 実際サクヤやオウルさんはあの伝説の悪魔……みたいなのですが、詳細は口止めされているのか「悪魔とネオテールの関係についてはもう少し説明を待ってほしい」なんて、教えてもらえないし……。


 ダンジョンの事件も、ここだけの話、あのダウトさんっていう人、個人で起こしたようには見えないし……。


 大好きだったあの伝説の本の内容も、裏の意味が隠されている気がして……。


 一人部屋で寝る前に、ベッドの上で色々考えると、急に言い知れぬ不安に陥ることがあります。


 でも、心配しないでください!


 私は今まで、この世界のこと、なぜ自分がここに呼ばれたのかも含めて、知ろうともせず、怖がって泣いて、逃げようとしているだけでした。


 けれど今回の冒険をキッカケに、それじゃダメだって気づけました。そして色々知りたいって思ったんです。この仕事を通じて、自分の能力のこと、サクヤたち悪魔のこと、ネオテールの歴史、隠された世界の真実……。


 もちろんいまだって怖いけれど、向き合い、時に立ち向かいながらも、自分はこの先どうするべきなのか。逃げずに、じっくりと考えなくちゃいけない。


 


 そうしなければ私、いつまでたっても怯えて泣くだけの小さい子供のまま……。そんなのはイヤ! 私もみんなと成長したい! 


 そう思えたのはレト、ラーテルさん、そしてサクヤ。彼らのおかげです。彼らがいてくれるから私は強くなれました。


 この先待ち受ける困難も、みんなで力を合わせれば乗り越えられる! みんなと一緒なら真の世界の姿も知ることも怖くない。その冒険の先にある自分の未来について、答えを出すことができる……。


 そう心から信じれる仲間が今私の隣にいます。だからきっと大丈夫! 


 心配をかけた上に結局帰らない、なんてワガママばかりですね、ごめんなさい


 でもすべてを終え、カタがついたその時は……おばあちゃんのいるカフェに帰ろうって。私、それだけは決めているんです。なので、どうかもう少しだけ時間を頂ければと思います。


 おばあちゃんの家に帰るその日までに、今よりずっと成長した、たくましい姿をお見せできるよう、私、この場所でもう少し頑張ってみます!


 初夏になり、暑い日が続いていますね。おばあちゃんも、どうかご自愛ください。


 また次のお仕事が終わったあたりで、一度お手紙を書きたいと思います。


 親愛なるおばあちゃんへ 


 一ヶ月前より少しだけ大人になった アーミー=S=トニトルスより

 読んでくださった方、応援してくださった方、コメントを残してくださった方、ブックマークしてくださった方……本当にありがとうございました! 一部完結することができました!


 みなさんのおかげで約一ヶ月半で約15万字、完結の目標を達成することができました〜〜(涙)


 楽しい、と、読んでくださった方がいらしたこと。それが何より一番の励みになりました! 


 作者も面白く、読者さんにも喜んでもらえて、このお話を書けてよかったなあと、コメント欄を見返し、感無量な思いでいっぱいです。


 という訳で、アーミーたちの冒険、第二部に突入します! 


 次回は、とある理由で海底ダンジョンで行方不明になってしまったオウルさんを助けるため、港町に隠された海底ダンジョンを全員で探索してもらう予定です。


 新メンバーにサクヤ、そしてもう一人。アーミーたちの先輩となる遺跡調査課出身の冒険者。某人物の同期の前衛をゲストメンバーとして加え、また過去の伝説になぞらえた様々な謎と仕掛けを施した本格的難易度高めダンジョンに行ってもらおうかなあと! チートのサクヤもいるし。今度は3〜4階層ぐらい行けるっしょ! これから夏だし、水着だし、季節的にもいいかもですね♪


 テラマーテルの真実にも少しずつ迫ってく予定です。


 マグネットコンは一段落し、三村美衣先生の別コンテストで、かすった(けれど、入賞ならず無事死亡)SF作品を序盤放置してしまってるので、完結に向けて書きつつ、同時進行のため、頻度は落ちるかと思いますが、引き続き、アーミーたちと、ドキドキのダンジョン探索をお楽しみいただけるよう、更新頑張ります!


 ここまでお読みいただいた、読者の皆様、本当にありがとうございました! 


 意見、ご感想など、ありましたらコメントいただけたら、うれしいです!

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