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龍転生!望んでたのと違う!


 意識が覚醒すると、どうやら洞窟の中に居るみたいだった。

 岩肌が所々淡く光っているお陰で周囲はよく見える。


「定番なら何処かの草原とかなんだろうけど、まあいっか。

神様から与えられたチートの力で!

……チート貰ったっけ?」


 確か妄想していたら意識が暗転してここに居るんだよな……。


 背中がヒヤリとする。


「こここ、ここは定番のステータスを確認してっ!!

え~っとステータスオープン!!」


 …………。


「ステータス表示!!」


 …………。


「なんで出ないの!?」


 とりあえず自分の体を確認してみようと首を傾け自分の体を見てみると……、モンスターが居た。


 綺麗な白いウロコがびっしり生えた胴長の蛇みたいで足が4本生えている変なのが居る!!


「ぎゃぁぁぁ!?

死ぬううううう!!」


『おはようございますマスター』


 聞こえてくる声。


「何かが喋ったあああああああ!?」


『マスター、私はダンジョンサポート妖精です。

よろしくお願いします』


「ダンジョン!?

ここダンジョンなの!?

早く出ないと!!」


『待ってくださいマスター。

先ずは出口を作らないと出られません。

ダンジョンタブと念じてください』


 もう何がなんだかわからなくて、冷静になるために深呼吸して言うとおりに念じると、目の前に半透明のゲームでよく見るメニュー画面みたいなのが出てきた。


 あ、ステータスがある。

 これで見れるのか。


 俺はそのステータスを念じるとステータスが現れた。


____________________

ディアガン 0歳 聖龍 Lv1

ダンジョンマスターLv1


HP23450/23450 MP54320/54320


力S 体S 防S 魔SS 速S 運98


固有スキル

浮遊 聖域 咆哮

ブレス


アクティブスキル

聖魔法Lv1 光魔法Lv1 結界魔法Lv1


パッシブスキル

威圧 状態異常無効 闇魔法ダメージ無効

____________________


「なにこれ!!

ツッコミどころしかない!?

龍!?俺龍になっちゃったの?!」


 自分の体を見ようと首を動かしても人間の体なんてどこにも無く、あるのはさっき見たモンスターの体だけ。

 浮いていて、見える足を掻くように動かして見ると目に写っている足が動いた。


「マジかぁ~……。

俺の望んでたのと全ッ然違うんだけど……。

龍って何よこれ……。

ステータスってこれが普通なの?

ハハッ……異世界怖え……」


『いえ、マスターは伝説の種族なのでかなり高いです』


「このダンジョンマスターって何……。

いやまあファンタジー好きだから想像できるけど……」


『一旦ステータスを閉じてダンジョンメニューを説明します。

先ずはダンジョンステータスを開いてください』


 もうなんか疲れたから黙って言うとおりにする。


____________________

聖龍のダンジョン ランクG


10000DP


階層1 入り口0

____________________


『これがダンジョンステータスになります。

ランクはG~SSSの10段階。

今はGランクなので最弱のダンジョンという事です。

次はダンジョンポイントです。

これはダンジョンを作り変えたり階層を増やしたりモンスターを召喚したりアイテムを作る時に使用します。

0になると何もできなくなるので慎重に使ってください。

貯めるにはダンジョンの関係者以外の生き物がダンジョンに存在する事によって、生き物が発する魔素を吸収してポイントになります。

またダンジョン内で死に、死体を吸収するとその死んだ生き物が保有していた全ての魔素をすぐにDPとして得られます』


「ふ~ん。

やっぱり俺の知ってるのとそんな変わりないんだな」


『次にDPの使い方です。

ダンジョンステータスを閉じて次のダンジョン建築を表示してください』


 開くと色々と出てきた。


『拡張、階層、改装、罠とあります。

拡張を見てみて下さい』


 見てみるとマップが表示された。


『1m拡張と念じてください』


 そうすると、脳内に《1DP消費しますか?》とアナウンスが流れる。

 承認を意識すると、全体的に1mほど広がったような気がする。

 というか表示されているマップも僅かにだけど拡がったのを見た。


『階層を追加したり減らしたりすることが出来ます。

この階層以降の階層を追加する時、一階層に1000DP、階層増えるごとに必要とするDPが追加で1000DP加算されます。

では作って見てください』


 取り敢えず今いる所が最下層になるように上に一つ階を増やすように念じる。


 すると、さっきと同じように脳内アナウンスが流れ、承認するとゴゴゴと揺れ始めた。

 揺れはすぐ収まり、表示されているマップを見ると上に一階層増えている。

 大体このフロアと同じくらいの大きさだ。


 という事は俺は5~6m位の大きさってことか。


『次に改装はフロアの形を変形させたり、性質を変えたり、物を設置することが出来ます。

そして、最後に罠です』


 見てみると落とし穴とか矢が発射されるやつとか簡易的な物ばかりだ。

 結構いじれるみたいだ。

 落とし穴が一個2DPで、大きさや深さを追加で設定する事で、消費するDPが増減するみたいだ。


『ご確認頂けたようですね。

ダンジョン建築を閉じて次はモンスター召喚を見てください』


 見てみるとこれまた定番の雑魚モンスターしかいない。

 スライムは一匹10DPでゴブリンが15DP。

 後はベビードラゴンが300DPだ。

 俺の種族が龍だからだろうか?


『最初はその二匹とマスターの種族の最弱とさるモンスターの計三匹しか召喚できません。

増やす場合はダンジョンのレベルを上げるか他のダンジョンマスターと交流し、モンスターを譲り受けると追加されます。

ではモンスターを召喚してください』


 他にダンジョンマスターが居るんだ。

 まあそりゃ当然か……。

 とりあえずスライムを10匹でいいかな?

 これまた念じると頭にアナウンスが流れ承認する。


 階層指定してないから目の前に魔法陣が現れてポンポン出てくる。


「ほお~、結構可愛いものだな」


 水色の信玄餅見たいでプルプルで透明感あって中央に赤い石がある。


『無事召喚されたようですね。

次にアイテム召喚です』


 モンスター召喚を閉じてアイテム召喚を開くと色んな項目が出てくる。


 こういうの好きだから一つ一つ見ていると、変なのが目に入った。


 ・ハンバーガー1個10DP


 は?

 ナニコレ?


 地球にある物がズラッと並んでいる。

 もちろんこの異世界特有のものやよくわからない物も見かけるが、それよりもこの地球産の物だ。

 見た限り何でも揃ってるよ……。


 異世界のアイテムとして回復アイテムや武具、鉱石、素材、魔道具等ずら~っとたくさんある。

 神の雫っていうアイテムが1億DPする。

 めっちゃ高っけぇ~。


 DPさえ貯めることが出来れば割と不自由なく生きていけるなと心の中でニヤリと笑みを浮かべる。

 思ってた転生とはかなり違うけど、これはこれで楽しめそうだと今後の人生を期待した。



ステータスでミスがあったので修正


速Sを追加しました。

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