名無し
暑くなったり寒くなったりする半端な季節
何の服を着るか 迷う
仕事で人と触れ 完璧と思える笑みを浮かべ
ミスなく物事をこなし 帰宅する
騒がしい静寂のなか 1人自分と戦う
何をしようにも 何も出来ない
ただそんな日々を淡々と過ごす
言葉は自由自在だ
大きくしたり 小さくしたり
丸くしたり 尖らせたり
投げてみたり 拾ってみたり
出すもしまうも 自由だ
行き場を失った喜怒哀楽 虚無
それはものすごく危険なもの
ものを壊すことなんざ簡単に出来る
ましてやそれを他人に向けては
殺してしまうかもしれない
だからこらえた
それでも堪えられなかった時
僕は壁に投げつけた
そこで放った光や音
なんと呼べば形になるのだろうか