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俺のツンデレ妹は嫉妬深い  作者: Iliya
第1章〜嫉妬とガチ誘惑、ときにツンデレ〜
10/14

第10話〜禁止〜

今回は内容薄めかもです。

その分次回は濃くしたい!(願望)

「結愛、準備できたか?もう鍵閉めちゃうぞ?」


「ちょっと待ってっ、もうちょっとで支度終わるからっ!」


そう叫びながら、結愛はパタパタと家中を駆け巡りながら登校の準備をしている。

今朝の一件後、どうにか理性の維持に成功した俺は結愛を落ち着かせた後、すぐに着替えることを指示し朝食の準備やその他の家事いろいろを済ませ、今は結愛と一緒に学校に行くところだった。

ちなみに結愛は部活ーー陸上部の朝練があるため普段は俺より早く家を出ているのだが、今日は珍しく朝練が休みらしく流れ的に一緒に学校に行くことになったのだ。

当の結愛は久しぶりの兄妹揃っての登校がよほど嬉しいのか、いつもより朝の準備を念入りにやっているようで、今俺はこうして結愛のことを待っているのである。


「それにしても・・・これ、どうしよっかな・・・」


結愛を待つ間、俺は自分の首元に手を当てる。そこには市販で売られている絆創膏が貼ってあった。だがしかしこれは怪我をしたわけではない。これは、昨日風呂で嫉妬に狂った結愛につけられた「キスマーク」を隠すためのカモフラージュのための絆創膏だった。

まだ家に絆創膏が常備されていたから良かったものの、隠すものが家になかったら俺はクラス中で非難の的になっていただろう(主にリア充を憎む男子たちの)。

とかいいつつ、この絆創膏でも完璧に隠し切れてるわけがなく、少し痕がはみ出ているところがあるので完全に安心とは言えないけどな。


「とりあえず、今日は目立たないようにしようっ!」


俺がそんな無難な解決策を胸の内で掲げた直後、


「はあっ、お待たせっ、お兄ちゃん」


と少し息切れをしている結愛が俺の目の前に現れた。


「よしっ、忘れ物はないか?」


「大丈夫だってっ、お兄ちゃんのお弁当も持ったし、宿題もバッチリだよっ」


そういいながら親指を立てる結愛。

俺はそんな結愛に笑みを返すと、


「じゃあ行くか」


「うんっ、いってきま〜すっ」


と、我が家を後にした。



ーーーーーーーーーーーーーーー

まだ綺麗に咲き誇っている桜並木を歩きながら、無言で歩みを進めて行く。

チラッと結愛の方を見ると、すぐにこちらの視線に気づいたらしく「どうしたのっ?」言って首を傾げてくる。


「いや、こうやって結愛と登校するって久しぶりだなって思って」


「確かにそうだね。私は中学から持ち上がりで陸上部に入ったから、高校からうちに入る人より早い段階で高校の朝練に参加してたし。思えば、私が中学に入学してからだったかな。こうやって一緒に登校しなくなったのって」


「まあ、お互いの時間が合わなくなるんだし、しょうがないことだけどな」


「うん・・・」


結愛はどこか寂しげな表情でそう頷く。


「・・・でもまあ、こうしてたまには一緒に登校できてるんだし、そこまで落ち込まなくてもいいんじゃないか?」


「! それっ、約束だよっ、お兄ちゃん」


「えっ?」


「これからは、私が朝練とかない日は、絶対私と一緒に登校しなきゃダメだからね」


そう言ってにっこりと笑う結愛。やはり、俺に対する独占欲は強いらしい。まあでも、しょうがないか。


「ああ、わかったよ」


そんな彼女にそう答えると、頭をポンポンっと撫でてやる。

結愛はそれに満足したのか、幸せそうに顔を綻ばせると、先ほどと同じように歩き始めたーーと思った瞬間。

結愛が、俺のことをずっとガン見していることに気づいた。

いや、正確にはもう少し下ら辺の首あたり。そこには絆創膏に隠された結愛のキスマークが残っている。

その刹那。ピリッという音と共に絆創膏が俺の首から勢いよく剥がされた。


「痛ッ!!!っておい結愛、何してんだっ!? てかなんで絆創膏とったんだよっ!?これじゃあお前のきっ・・・ア、アレが隠せないだろうがっ!?」


流石に外でキスマークと言うのは抵抗があるので言葉を濁して言及する。


「?隠さなくていいじゃん?」


「は?」


しかし、結愛から返ってきたのは予想もしなかった答えだった。


「なんでわざわざ私がつけたキスマークを隠しちゃうの?いい? それは、お兄ちゃんが私のものだって言う証明になるの。それはつまりもうお兄ちゃんは私の恋人ってわけ。だからそのキスマークを見せつけることによって、お兄ちゃんは他の女から守られるんだよっ?なのに、どうしてそんな大事なものを隠しちゃうの?」


「・・・・・・恋人ではないよな」


かろうじてそのツッコミだけは入れておく。


「今は違うけど、これから絶対そういう関係になるんだから同じなのっ!とにかく、そのキスマークは絶対に隠さないことっ!」


「そっ、それは流石にきついって!第一こんなの先生に見つかったら一発アウトだよっ!?」


「ダメったらダメなのっ!私っ、お兄ちゃんを誰にも取られたくないのっ!」


「お前声でかいわっ!周りに人がいないからといってそんなこと外で言うなっ!」


てかお前外では自分の気持ちに素直になれないんじゃなかったっけっ?

そんなことを思いながら俺は至極当然のことを口にしていく。とにかく結愛を説得して早く絆創膏をーー。

って、待てよ・・・。!そうだっ、そういえばバックの中に剥がれてもいいよう替えの絆創膏を入れておいたんだ!助かったっ、とりあえずそれをーー。


「あっ、お兄ちゃんのバックに入ってた絆創膏は全部私が持ってるから、探しても意味ないよっ?」


嘘だろ〜〜〜〜〜〜〜っ!?

どんだけ用意周到なんだよ!?

でも、もしこのまま本当に隠さずに登校してしまえば間違いなく誰かに気づかれアウト。だからと言って結愛がキスマークを隠すことを認めてくれるわけがない。

・・・いやっ、やっぱりこのまま登校は危険だ!

とにかく結愛を説得して、なんとかお許しをーー。


「あれ?悠真っ?」


と、そこにクラスメートの声が響いた。

よりにもよって、俺のことを唯一名前で呼ぶ異性の友達の声が。

結愛の顔がだんだんと暗く染まっていく。

俺の名前を呼ぶ、それだけで結愛は声の主ーー明日香を敵と判断したらしい。

この先の展開は嫌ほど察することができた。

すなわち、修羅場であるとーー。












次回は修羅場編。

お楽しみに。


『質問や感想など、お待ちしております』

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