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曜日ごとの自己顕示  作者: 小田島夏美
2/7

月曜日のアルバイトは

色々あった日曜日が終わり

そして純也は月曜日の今日も結婚式場のアルバイトにでる

美幸には君に会えたから仕事を頑張れると思わずデートの時言ってしまった。

後で焦るも、まあいいか彼女も嬉しそうにしていたしと純也はぼんやり考えていた。

純也はあまり細かいことにこだわらないおっとりとした性格である。

そのためにウエディングケーキを倒したことがあると話すと美幸は楽しそうに笑った。

しかしこのエピソードは美幸をちょっと笑わすための優しいウソである。

さすがにおっとりしていてもウエディングケーキを倒すことはない。

facebookで再会し十年ぶり会うことになるわけだが、会った日美幸は暗かった。



美幸は全体のことに気が向くもそのため細部にはなかなか気が向かず

そこで苦労しているような性質があった。さらに気が弱い。

そこさえ克服できればいい意味でリーダー向きであったが

彼女自身と周囲の環境自身がそうはさせなかった。

それに結局彼女ははっきり言うと人の話しを聞いているようで

聞いていないような面もあるので、そのため動物病院で動物看護師として

働くも周りが冷や冷やとしていた。それがたたり

『長谷川さんにはもう辞めてもらう』

純也と再会する2か月前に院長に言われいた。

そしてフリーターに。


『誰かに会いたい』

そう思っていた美幸はきっとどこかで

仕事を辞め寂しい気持ちを満たしたい欲望があった。

だからといってある意味必然的にfacebookで純也と会う約束するにはどうか

という不安と共にやはり純也を遊びに誘ってしまった。

そんな流れで二人は十年ぶりに会った。そうして何度も会うが

時に変なことはなく友達のままの状態であった。

ただ一人ではなく誰かと一緒にいたい。その気持ちだけで成立しているような

一見もろく見える関係。



美幸は仕事を辞めてから一生懸命他の仕事を探すも

今のバイトについたものの、やはり楽しみといったら

現実逃避としてもテレビでの映画鑑賞にアニメ鑑賞やネットの動画鑑賞である。

映像関係が強い好みとなっていた。そんな美幸は他人や自分ではなく

作られた世界に逃避する快感をますます覚えていく。

純也はそんなことに気付かなかった。

何故ならば純也も同じタイプであるから。

でもそんな二人だから居心地がよくおたがいひかれていた。


初めて会った日に

『もし俺が外国に行ったらついてきてくれる』


『いやまだ早いでしょういきなりなにを』


こんな会話をして遊ぶ二人である。いい加減ドラマから

離れたほうがいいと誰か警告すべきである。

きっと普通の人だったらひくかもしれない会話もこんな二人だから

楽しめていた。





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