日曜日のある日
特にこれといってやることはないではなく沢山あるしかし今はやりたくない。
そんな気分で始まった日曜日というまるでどこかの作品の主人公になったかのように
コンピューターの前でどことない小説を書いている
一人の女がいたといったらもうお分かりであろう。
そう彼女はいわゆるでなんらかの形で
自分を表現していかないと生きていけないなのに
変な所で自己顕示が強い性格である。
その彼女の名前は笹山夏美。年齢は24歳で
どうやらフリーターである。
つまりそんな彼女を見ているのは一匹の猫である。
申し遅れたその猫つまり私の名前は・・・・・・
ここまで小説を考えたがその後の粋な表現に内容が浮かばず
日曜日バイトから帰ってきてもがいて小説を書いて過ごす一人の青年がいた。
名前は石井純也フリーターとして結婚式場で働く青年である。
最近はfacebookで再開した小・中学校の同級生の女子とのデートとバイト以外は外に出かけず、
自宅内で小説を書くことと筋トレにはげんでいる。一見すると好青年であるが少々問題があった。
それは純也は少し内気であるように見えるも、それは確たる自分というものを
もっていないということだった。小・中学校の同級生女子（facebookで再会した女子）は
それに気付いていた。バイト休みに二人でデートしていた時のこと
『純也は今までどうやって今まで女子と付き合ってきたの?』
『告白されたから付き合ってきた・・・』
facebook再会女子はなるほどなと思った。
これほど分かりやす回答はないようなそうでないような。
一方の純也もfacebook女子の個性に気付いてきた
『今まで何人付き合ったの?』
『3人付き合った。しかし付き合い方がわからなかった。
２番目の彼氏には私が同性愛者だと疑われたんだよ。
後輩にそういう娘がいたからなんだろうけど・・・・
もし私がそっちだったら彼氏と付き合っていないのに・・・
いや同性愛に偏見はないけれど・・・・・』
他人がいたら『おいおい俺はちょっとどう反応したらいいのか・・・』という
純也の心の声が聞こえてきそうだ。
そんなfacebook女子名前は長谷川美幸。
純也同じフリーターかなりの不器用で自分の個性で突っ走ってしまうような
どこか10代のような雰囲気がある。そのため一番目と三番目の彼氏とは付き合っていても
うまくいかなかった。二番目の彼氏とは途中まで上手くいったも同性愛者に疑われた彼女は
驚くだけで説明ができずじまいで結局別れてしまった。後輩の存在だけで疑う彼氏も彼氏であるが・・・・『よし！長谷川をモデルに小説を書いてみよう』そう純也は思った。
動機は不純だか、小説の題材にもなり一人の青年の心を癒す不思議な雰囲気な美幸は
まさに純也にとってなくてはならない存在となった。帰宅後『純也おかえり。今日はなにしてきたの?』『あ・・・母上いや母さん・・・いつもの仲間と遊んできただけ・・・』
『母上だなんて時代劇じゃあるまいに・・・あの子いつも外でどう過ごしているか
具体的に話してほしいのに・・・・』という母の愚痴を背中で聞き自分の部屋に戻る。
『ん！・・・・・何故美幸がいる！・』ドアを開けてそう言わずにはいられなかった
なんとそこに美幸がいるではないか！なーんてねという妄想をして純也は
にやにや不気味に笑いながら楽しんでいた。
それをドアが開けっ放しのため両親に見られたとは
いざ知らず・・・
