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感染者の牙  作者: 岡田健八郎
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3つの悪霊

「事件?」

信二は、どんな事件が起こったか興味心身だった。

「俺達の研究チームは4つの意見に対立していた。新種ウイルスを生物兵器として利用しようとする一派、新種ウイルスの第1感染者の少女を殺害し、ウイルスを消し去ろうとする一派、新種ウイルスを政府に売ることで、生物学界に名を残そうとする一派、抗ウイルス剤を開発して少女を助けようとする一派の4つにな。」


「それで・・・」


「俺と野村は少女を隠し、4番目の一派と共に秘密裏に研究を行った。だが、試作段階の抗ウイルス剤を少女に投与すると、体内のウイルスが突然変異を起こし、3種類に分かれてしまった。1種類目はオリジナルで毒性が強く、少女以外は耐えられなかった。2種類目は、感染者の思考回路を、オリジナルの感染者である少女を守る護衛のような者にする<デモーニョウイルス・タイプ2>。タイプ2の感染者の外見は、真っ黒に染まった眼、鮫のような歯だ。」


川口と上田はタイプ2の感染者だったのか・・・


「3種類目は、感染者に殺人衝動を引き起こし、殺戮を繰り返す怪物にさせるタイプ3だ。感染者の外見は、瞳だけが赤くなる。」


射殺された生徒がタイプ3だったのか。


「フィリピンの研究所では、資材と設備が不足していると思った俺は、日本の研究所に連れて行こうとした。その時だった。3つの一派が俺達一派の研究所を襲撃し、少女を奪おうとした。」


「そ・・・それでどうなったんですか?」ソフィーが質問した。


「俺は殺されそうになった。だが、少女が、敵の一派達を襲い始めた。さらに、タイプ2と3がもれて俺の一派に感染し、少女を守ろうとするタイプ2の感染者と攻撃的になったタイプ3の感染者が敵の一派を返り討ちにした。地獄だったよ。人が人を殺すのだから。俺と野村は、少女とそれぞれのサンプルを持って、研究所から脱出し、研究所を焼きはらったよ・・・」


そんな過去を持っていたのか・・・


「俺は、3種類のサンプルを野村に渡し、少女を連れて日本に連れて帰り、ある場所に来た。それがこの学校だ。」


全員驚愕した。



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