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感染者の牙  作者: 岡田健八郎
38/40

遂行

 ―グランド現場司令部テント―

「それで、救出者の数は?」

前原は坂田に聞いた。

「5名です。生徒3名。SAT2名」

「そうか・・・」

テントに、ガスマスクをした自衛隊員が入ってきた。

「報告します。第1特殊武器防護隊は突入準備完了です」

「屋上の扉は?」

「SATが溶接しました。感染者は文字通り校内から出れません」

前原は、少し罪悪感を感じた。

「神様お許しください」

「一等陸佐殿?」

「なんでもない」

坂田は質問した。

「救出された人たちはどうします?」

「48時間隔離だ。定期的に血液検査と唾液検査をしろ。48時間何も異常がなければ、家に帰してやれ」

「了解」

前原は、近くの通信員に言った。

「部隊を突入させろ」

通信員は一瞬ためらったが、命令に従い、通信機具で指令を隊員に伝えた。

「第1特殊武器防護隊は校内に突入、感染者を全員<射殺>せよ。例外は無しだ。繰り返す、例外は無しだ」

『了解。部隊を突入させます』

前原は、今回の作戦ほど罪悪感を感じたことは無い。



信二は、グランドのテントで休まされていた。

職員玄関から、ガスマスクをした89式小銃を装備した自衛隊員が入るところを見た。

「何をするのですか?」

信二は水谷に聞いた。

「俺にもわからない」

信二は自衛隊員に聞くことにしたが、やめた。

校内に鳴り響く銃声が全てを物語っていた。

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