表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感染者の牙  作者: 岡田健八郎
21/40

来訪者

是田ぜた・・・北校舎から来た。

立花は、迷っていた。

 紘輝に今すぐ告白するべきか?あるいは、もうちょっと後でしようか?

偶然コインを見つけた。

そうだ!コインストをしよう!表なら告白。裏なら後で。立花コインストをした。

結果は裏だった。


 信一は、北校舎から、誰かが歩いてくるのを確認した。感染者か!

だが、狙撃銃のスコープで見たときは驚愕した。

感染者じゃない!普通の生徒だ!

「皆来てくれ!」

生徒、職員、全員来た。

「あれをどう思う?」

全員、北校舎から感染してない生徒を見て、戸惑いを隠せない。

「そこでとまれ!」


来訪者は止まった。

「信二、確認してくれ」

信一は、自分の拳銃コルト・ガバメントを信二に渡した。


信二は、バリケードの隙間を匍匐全進で通り過ぎて、来訪者の所へ向かった。

体のあらゆる箇所を徹底的に調べた。

だが、傷ひとつない。

「誰かに、血やつばをかけられた?」

来訪者は首を横に振った。

「傷はないし、唾液や血液はかけられてないそうです!」

信二はそう怒鳴った。

「よし、感染してない!連れて来い!」信一はそう言った。

信二は来訪者を2年2組に連れて行った。

生徒達は来訪者を囲んだ。

「どいて、どいて」

百合がコップを持って、来訪者に駆け寄った。

「ココアよ。飲む?」

来訪者は、うなずきもせず、黙ってコップを受け取って、ゆっくり飲み始めた。

「名前は?」

百合は、優しい声で尋ねた。

「ぜ・・・是田」

是田と言う名前だった。

「是田君。どこに隠れてたの?」

是田は震えた声で言った。

「しょ・・・職員室」

全員驚いた。

「ここに来るまで、誰にも会わなかった?」

「うん・・・誰も居なかった。」

信じられない・・・信二はそう思った。

「とにかく、今は休んでね」

是田はココアを飲みほした。


是田は頭痛に襲われていた。

皆には、誰にも会ってないと言ったけど、本当は、大勢の人に会った。

誰かが僕にキスをしたんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ