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感染者の牙  作者: 岡田健八郎
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第4の感染者

追加登場人物

栗山・・・3年生最初の感染者

3年2組の栗山は、朝から頭痛がしてたまらなかった。朝はたいしたこと無かったが、だんだん酷くなっていく。今は、あまりの激痛に頭が割れそうだ。昨日ネズミを触ったな。あれが原因かな・・・

「どうした栗山?顔色悪いぞ」

「へ・・・平気です。」

そう答えたが、やはり激痛だ。吐き気までしてきた。

「どうしたの・・・調子悪そうだよ」隣の女子が話しかけてきた。

「だから、へい・・・」

言い終える前に嘔吐してしまった。その瞬間全員悲鳴を上げた。皆大げさすぎる。確かに下品だがゲロを吐いたくらいで悲鳴は・・・

 栗山は自分の排出物を見て、驚愕した。

血だった。血を吐いたのだ。

「栗山!どうした」

担任が駆け寄った。栗山は頭痛がさらに酷くなった。病院に行きたい。栗山はそう思った。だが、その時。栗山の全身に苦痛が走った。栗山は床に倒れた。全身の筋肉が硬直した。体が本人の意識関係なく立ち上がり、黒板にたたきつけられた。体が勝手に動く。栗山は止めれと必死に思ったが、体を命令を聞かなかった。口から大量の唾液が出てきた。再び血を吐いた。栗山は、自分の顔を鏡で見た。

 瞳が赤くなっていた。

「栗山どうした!」

担任が栗山の体を抑えた。栗山の体が、栗山の制御下に戻った。栗山は安心し、担任の顔を見た。

 その瞬間、ある<感情>が沸いてきた。

栗山の思考は、<殺意>に支配された。先生を殺したい・・・・これが彼の最後の意識だった。



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