暑くうだるような平日の朝
掲載日:2026/05/04
学校に来てすぐ彼女がサボってどこかに出掛けるところを見てしまった。どうしたんだろ...と思いながらも自分はちゃんと授業に出るつもりだった。
でも、気が変わって彼女の表情を見て放っておけず追いかけてしまった。なぜなら彼女のふとした顔が、厭世的な雰囲気を醸し出していたからだ。
追いかけた先は海だった。
日は高く、灼熱の砂浜にただ1人佇む彼女は異色のようにも思えた。
俺は彼女に声を掛けた。
「熱くないの?」
「うん少し〜」
話しながら足をぺたぺたしている彼女は、何も囚われていない普通の女子生徒だった。
二人で砂浜を歩きながら俺はなんて声をかけようか考えていた。ようやく絞り出した質問は「そう言えば結婚したんだってね」だった。「よく知ってるね〜」と返された。いつの間にか日は傾きかけていた。




