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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
ろくくぎりめ:一月上旬
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八十三話目「二十二時の肉野菜炒め」

 二千二十五年一月十日、夜。

 肉野菜炒めを作ってみた。


 まず、野菜を切る。

 玉ねぎを櫛切りに、人参を銀杏切りに、キャベツはざく切りに。

 次に肉を切る。

 脂身が多い肉だと言う事を念頭に置いて、半分の量の部分に包丁を入れて、冷凍の肉を真っ二つに割る。

 その後、五センチ四方くらいの大きさに切る。

 材料を全部切り終わったら、肉に塩コショウをして焼き始める。

 肉を焼く時に油を敷いてしまった。これが大失敗。

 肉から大量に脂が出てくる事と、フライパンがフッ素コート加工だったのを忘れていた。

 脂を敷かなくても、大体の物は焦げ付かないのだ。

 肉が焼けて来たら、玉ねぎ、人参、キャベツをフライパンに入れる。

 調理酒や酢があったら味付けに使いたかった。

 液体の出汁つゆ一回しと、ケチャップ(隠し味)を少々入れる。

 野菜に火が通るように、箸でひっくり返し続けながら焼く。

 暫く焼いた後、フライパンに蓋をする。中火にかけておいてから、火を消して余熱調理。

 その間に、まな板や包丁や、切った野菜を入れるのに使った皿を洗う。

 道具と皿を拭いて所定の位置に戻す。

 カレー皿を取り出す。肉野菜炒めを盛る。この時の匂いで、油を使い過ぎた事を知る。

 塩と胡椒で味を調えて。

 食ってみる。

 意外と(加熱によって脂を落とされた)肉が美味い。

 何より、味の染みたキャベツがとても美味しい。もっとキャベツ食べたかった。ケチらないで大量に入れればよかった。

 絶対に肉と野菜の比率が一対三になって無い。

 玉ねぎを一個と人参を一本食べた事になるのだが、全然野菜が足りない。

 蓋をした事で、煮汁が大量に出来てしまったのだが、脂ぎった煮汁を食べる勇気は無かった。

 炒め物なんて言う、食べがいのありそうなものを食べれば体が温まるかと思ったが。

 今日は飯を食おうとお茶を飲もうと寒い日のようだ。

 昼間の気温が零度以下だったもの。

 後、体を温める飯が食いたいんだったら、ご飯くらい用意したほうが良い。

 ご飯と合わせて食べたら、野菜炒めも脂が気になり過ぎなかったかも知れない。


 とても良い肉を食べる期間「豚さん編」は、第二回がある予定である。

 今日残しておいた分の肉を食べる予定が。

 次は肉から染み出す油を信じて、食用油は使わない事にする。

 それから、キャベツを大量に使う。

 それから、出汁つゆは量を加減する。

 それから、隠し味をソースにする。

 これくらい策を練っておけば、次こそ「本当に美味い肉野菜炒め」が食べれられるかもしれない。

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