七十一話目「茹でキャベツカレー風味塩味」
昨日鍋に投下した、キャベツだけを選び出して食べる。
味が薄いので薄っすらと塩をかける。
食らう。
キャベツうめい。
地獄の肉カレーを食うようになってから、ずっと膨満感があったのだが、今日に入って屋台のお菓子を食べた後辺りで、ようやくお腹が減っている事に気づく。
空腹感と言うものが、清々しいと感じる。
でもって、次回の連載小説の話だが。
語り手の人物像は決まった。児童文学者を夢見るしがない物書きである。性別は男性。
年齢は四十代。元カレッジの教授。執筆に入魂するために仕事を辞める所から始まる。
何も仕事辞めなくても良いのに…と思うが、語り手が割と自由の利く身じゃないと話が進まないので。
何故、語り手が四十代なのか。それは、昔の「初老」と呼ばれる年齢が四十代だったから。
後、次回の連載では、子供達がいっぱい出て来る。
子供達が活躍する中で、語り手まで子供だったら、やはり話が進まない気がする。
そう言うわけで、ほどほどに年齢を重ねた人物にした。
若くても性格が大人びてるキャラクターとかだったら話は進むかもしれないんだが、そう言う特殊な登場人物は、これまでもたくさん生み出してきたので、「何か普通の大人の人」に登場してもらいたかったのだ。
四十代で物書きになるために仕事辞めてる時点で、普通の大人じゃないかも知れないが。
独身で、そこそこ貯金があって、気楽に猫が飼える生活をしている。
そんな感じの人物が語り手をする物語になる。
転生物みたいに大人の記憶を引き継いでいる子供…って言う登場人物は、色んな人が大量に生み出しているので、俺は手を付けないで良いと思うんだ。
新しい連載についてはそんな感じです。
そして現在進行中の連載は、最後の「エピソード集」を書く段階に入っているのだが。
今回は、一話は約三千文字でエピソードを十三件書くことになる。
ある意味の苦行である。
ご飯の食べ過ぎで苦しくなる苦行は楽しくないが、文字を書き連ねて行って「完結」まで到達できる苦行は楽しいと思う。
ちゃんと話がまとまったら達成感。
なんで十三件と言う中途半端な数字なのかは…後に判明するでしょう。
気づかれない事の方が多いかも知れないけど。
そんな事を考えているうちに、もう土曜日が来てしまう。
パックご飯と木綿豆腐をたっぷり買って来よう。ネギも欲しいけど、それより先にキャベツ食べなきゃ。
何とか、膨満感に成らないように地獄の肉カレーを消費する方法は無いだろうか。