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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
ひとくぎりめ:十一月中旬
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六話目「荒ぶる胃壁様」

 コショウを摂取する。

 熱いお湯を摂取する。

 コーヒーを摂取する。


 以上の三つは禁じられてしまいました。

 何者によってかと言うと、胃壁様によってです。

 ちょっとでも刺激物を摂取すると「ねぇ、ねぇ、戻して良い?」って言う反応が起こります。

 戻すな! と思いながら、拒絶する胃壁を気合いで黙らせています。

 米と塩と卵は、何事もなく食べられたんですけどね。


 米が食べられるのであれば、明日まで生き延びられるでしょう。今週の週末は睡眠と悪天候により買い出しに行けなかったのです。

 来週の平日の間に時間を見て、少しずつ食料を買い溜めて行くことに成ります。

 今までも胃腸が痛くなって寝込むこともあったので、胃壁が強くないのは何となく知っていました。

 昨日の夜も変なしゃっくりが出て来て、今にも胃の内側の物達が戻りそうだったのですが、生憎砂糖が無く、代わりに「大さじ一杯のジャムをお湯で溶かした物」を飲んで落ち着けました。

 その時に飲んだジャム湯がすごく美味しかったので、たぶん体のほうはビタミンCを求めていたのでしょう。

 ここしばらく、野菜と果物をほとんど摂取していないのです。

 眠っている間に「キャベツをどう調理して食べるか」とかを考えていました。冷蔵庫にキャベツは無いのに。

 野生化したキャベツは小型化して行くんだろうかと考えていました。鳥や虫に食われない小型のキャベツだけが生き残る……と言う仮説を。

 ソーセージを毎週買うんだったら、ポトフを作っても良いですね。

 味○素のレシピによると、ポトフにはウィンナーとキャベツとジャガイモとブロッコリーを入れるらしいです。

 さっきまでお腹が空いていたのに、食べ物の事を考えて居たら気持ち悪くなってきました。胃袋様がもにゅもにゅ言っています。

 どうやら、胃袋様は働きたくないらしいです。いや、もしくは空腹痛かな?

 (米を食う)

 どうやら空腹痛だったみたいです。後で胃薬も飲んでおきましょう。空腹時に飲まないと効かないのだから。

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