五十八話目「とてもあちぃピザトースト」
大体の人がそうであるように、仕事納めの日。
家に帰ってから何かを食べると言う、何時ものコースは満足できない気がした。
フードコートに入ってみた。
色んなお店がある中に、サン○ルクカフェがある。
最後の一個のピザトーストを発見した。イートインで食べることにした。
最近のサン○ルクでは、注文と支払いを機械に打ち込む形式なようだ。
イートインを選んで、ピザトーストを選んで、飲み物を選んで、全部決定したらお支払い。
お釣りが返ってくる。
で、レシート式の番号札が発券される。
受け取りカウンターで番号札を置いて待つ。
ホカホカのピザトーストと、熱々のミルクティーが提供される。
空いていた席につき、ピザトーストを食べる。
とてもあちぃ。
玉ねぎとピーマンがピザソースのトマトっぽさと絡んで良い感じである。
たっぷりかかっている溶けるチーズの中で、野菜達は本領を発揮して活き活きしている。
よく考えてみると、ナポリタンも玉ねぎとピーマンとトマトが入っているなぁ。
俺はこの三つの組み合わせが、とても好きなのだろうと自覚する。
完食し、ミルクティーを飲む。
これもあちぃ。
まぁ、冬の最中に生ぬるいミルクティーを出すカフェもあるまいて。
トレーの返却口でゴミを捨ててカップなどを所定の位置に返す。
心もお腹もすっかり満腹になって、店を出る。
バスを待ち、バスに乗り、バスを降り、家に帰る。
帰り道はとても寒い。海への突風が吹く辺りに住んでいるので、吹きさらしの所は非常に寒い。
お腹で温められた血液が、脚や手からどんどん冷えて行く。
危機を察して、手袋をつける。ちょっとだけ温かくなる。
汗が蒸れるのを気にしてマフラーをつけていなかったが、外を歩くことを前提に出かけるんだったら、首元を埋めるものが欲しいと思った。
めっちゃ長い黒のマフラーを持っているので、今度から外に行く時はつけて行こう。
因みに朝ご飯、コーヒー牛乳五百ミリリットル。
昼ご飯、フランスパンのサンドウィッチと小っちゃいケーキとアールグレイティー。
で、夕飯にピザトーストとミルクティー。
ほとんど何も食べていないじゃないか。
こんな事では成らない。
ハムエッグに目覚めた時のように、何かもっとこう…すごくボリューミーな目玉焼きとか作ろう。
野菜も、イモだけじゃなくて、玉ねぎスライス炒めとか、ピーマンとかを、ちゃんと常備しよう。
年末は大量のカレーを作って凌ぐ予定なんだから。
今のうちに野菜を買っておくのだ!