四十二話目「洗剤多めで服を洗った日」
常日頃。液体洗剤を使っている。
液体洗剤を、ケチって使っている。
先日、「今日は思い切って、計量キャップの一番上のラインまで洗剤を使ってみよう」と思って、実行してみた。
洗って濯いで脱水して、干して乾いた服が出来上がった。
着てみる。
自分から、とても良い香りがする。
細やかな贅沢の一つである。
そんな小さな幸せのある日。
昼ご飯は、つみれのレンコンスープと豚さんのハンバーグが挟まってるマフィン。
肉っぽすぎて、野菜をハード目に食べたくなる。
だが、今日は飴ちゃん以外何も買わずに帰って来た。
家にある食糧が…カップラーメンと冷凍のミックスベジタブルとポテトと卵。
パックご飯も一個だけあったが、明日の朝ご飯にしたい。
なので、カップラーメンを食すことに。
せめて卵を入れようと思って、お湯を入れる前のカップの中に生卵投入。
湧きたての熱湯を、卵めがけて注ぐ。
良い感じで白身が固まった。
四分待つ。
八十八円カップ麺シリーズは、大体四分か五分待たされる。
その分、麺が多い。
一分長く待ちすぎて、ただでさえ多い麺の量も増える。
麺を食らい、スープを飲む。
卵の白身が、塩ラーメンの尖り具合を、マイルドに包み込んでくれる。
黄身はスープと一緒につるんと飲む。喉の奥で潰す感じで飲む。うまし。
白身が絡んで良い感じに成っているかやくを集めて食べ、スープを全て飲み干す。
一杯の塩ラーメンと共に、卵の偉大さを痛感した。
今日のおいどんは、とてもお利口さんだった。と、自分を褒めてあげている。
朝三時台に起きていながら、二度寝せずに、ちゃんと予定の時間を守って出かけた事が偉い。
おかげで、朝のうちに済ませておきたい用事もクリアできた。
この調子で明日も起きるのだ。午前三時じゃなくて良いから起きるのだ。
粘って起きないと、朝ご飯も食べないし、かえって体が辛いのだ。
現在十九時。
置時計の「湿度察知顔ランプ」が表示されている。
おまい、低温だと表示されないはずじゃなかったか?
夏の高温時も表示されなかったくせに。
「うっわ。しめっぽい」みたいな顔するな。
おいどんには丁度良い湿度なのに。
普段から湿潤で潤っている環境に居るから、野外に出かけると髪が傷むのだろうか。
明日も、ちゃんと起きてちゃんと朝ご飯を食べて、二度寝をしないで出かけるのだ。
そのためには、今から食器の片づけなんかをして、シャワーをして、二十一時前には眠るのだ。
明日の任務は、朝に郵便局に行って年賀状を買う事。