二百九十九話目「胃袋が痛い」
二千二十五年五月六日。
新しい連載が始まってしまう恐怖。
一部の読者の方の、「連載は、全部書いてから発表(投稿)しろ」と言う意見があるのですが。
おいどんも、読者であり書き手である身としては、長編になるほど、全部書いてから投稿は無理だと思うのです。
大人気長編作であるハリー・ポッターシリーズだって、終わるのに七年かかってますよ……と、小さな声で言いたい。
だけど、ウェブ小説の良い所であり難しい所は、執筆者が全部決められると言う事ですね。
締め切りも、投稿日も、文章量も、発表期間も。賞に応募するんでない限り、大体の事は決められます。
ある程度ストックを作ってから発表するのは、余裕のある投稿のためには必要ですが。
おいどんも、次回の連載は三十話で完結するよ! って、前々から記述して居ますが、三十話分の話を持たせられるかが、其処に辿り着けるかが、すごく疑問。
区切りがはっきりしているのと、プロットを書いた段階で「最終的には此処に着地するのか」って言うのが分かっているのと、今回は、各所の着地点を変更しないでおこうと言う、変な頑固さを発揮しているので、物語は静かに淡々と進んでおります。
相変わらず、魔法バトルシーンも、心理戦も、「戦記」みたいな所が、全然ないファンタジーでございます。
大きいジャンル分けの中に、「空想科学(SF)」と言うジャンルがある事を知って心が揺らいでいるのですが、「だけどSFじゃないしなぁ」って思ってしまう。
時代設定や、主人公達の住んでいる環境は、明らかに「空想科学」なのですが……ファンタジーなんですよね。
今、明かせる事と言うと、時代は「未来」です。
文明が発達して、繁栄の臨界期を越えて、少しずつローテクに戻りつつある時代です。
で、平和だと言われている社会の中で、古い価値観と、新しい価値観がぶつかっており、その間に立たされている者達が、にゃぁああああああんって成ります。
猫語は伏字です。
主人公の一人が、あんまり喋らないのも伏線なのですが、気づかれないかも知れない。唯の無口な人だと思われるかも知れない。
後一話書いたら二区切り目が終わって、三区切り目に入ります。謎が少しずつ分かってくる段階です。
主人公が大きく分けて二人いるので、三区切り目は、ある一人にとっての「謎が解ける」段階です。
四区切り目で、もう一人の主人公にとっての「謎が解ける」話に入って、五区切り目でオチがつきます。
諸行無常。