二百九十六話目「お隣さんの家造り」
二千二十五年五月四日。
近所の会話も賑やかな午後。
窓を開けなければ、家の中の音は一切外に漏れないのに、窓を閉じていても、屋外で響く会話は聞こえてきますね。
聞いてはいけない……と思っていても、黙ってぼーっとしていると、割と聞こえてしまうのです。
木造建築って、そう言う物です。
近所でも、古かった家が新しく造り直されるムーブメントが起こっていて、新築のお洒落な家が見られるようになりました。
建設途中で、外壁に白い紙を貼った状態のおうちも幾つかあります。
多分、木材をはめ込むときの音だと思うのですが、木づちで木を叩いている音もします。
今でも「釘を金づちで叩く」と言う建設方法は使うのでしょうか。大体の場合はタッカーで「バチンバチン」って止めてしまっているような気がします。
強度の欲しい所にはネジを打つだろうし。
タッカーって、打つ所を間違えると、表面の板だけに針がとまっていて、柱になる木材に全然針が刺さっていないと言う事態も起こるそうです。
素人考えですが、便利なんか不便なんか分からん道具ですね。
でも、昔と比べると、すごい勢いで作業が進んで行くのが分かるので、確かにタッカーや回転のこぎりは、時短アイテムとしては便利なのか。
時短とか言うと、工務店の人に起こられそうだけど、昔の家造りの記憶があると、最近の短期間で出来る「家造り」の速さはびっくりするのです。
家がらみで言うと、屋根がぺったんこな家が増えましたね。
ぺったんこと言っても、雨の排水とかのために多少斜めには成っているのですが、昔の「合掌造りっぽい屋根の造り方」はしないようですね。
屋根も瓦じゃなくて……タイルかな? と言う物質になっているし、本当にすっきりしていてカッコイイのです。
他人様の家をじろじろ見たりはしないけど、ちらっと見て暗記して、後で頭の中で色々考えています。
建築に関してはあんまり知識が無いけど、物語を書く上で、主人公をどんな家に住まわせるとかも考えますしねぇ。
あんまり主題と関係ない情報を盛り込むと、物語がぶれますが。
念願のハンバーグを作ってみたのですが。塩を練りこみ忘れていました。淡白な味でした。
肉で胃袋が苦しくなってしまいました。予定通りに肉団子を作ったほうが良かったですね。
玉ねぎのみじん切りが「微塵」に成らなかったので、団子状にまとめるには難しいかなと思ってしまったばっかりに。
ハンバーグ用と団子用に肉を分けておけばよかった。