二百九十一話目「二頻り悩む」
二千二十四年五月二日。
今日の悩みは、ご飯の事である。
飯を作る気が起きない。果てしなく起きない。ネバーエンディング起きない。どうしたら良いんだ。
卵はたくさんあるが、卵を焼く気すら起きない。
お菓子を作って飯とする事に飽きたのか、それとも卵に飽きたのか。
どっちにしろ、細かい作業が必要な何かを作って食べる気がしない。
とりあえず、シュガースポットが出来始めていたバナーナを二本食し、今日の夕飯とした。
出来たら、予定通りにパウンドケイクを作りたかったが、そのパウンドケイクの生地を作る気概が、一切起こらないのだ。
そんなわけで、今日の飯ぃずはこんな感じ。
朝、何も食べていない。
昼、林檎と冷凍唐揚げとコーヒーと飴玉。
夕、バナーナとコーヒーと飴玉。
おいどんは、生きる意欲がないんか。
林檎はまだあるが、塩分と油分と栄養を摂るなら冷凍食品を食べるしかない。
それに、幸いにも、明日は買い出しの日である。
新しい食材を買ってこれる。
晴れてくれると嬉しいのだが、あまりお天道様に無理は言うまいて。
焼いて作るものが作れないとしても、冷やして作るものは作れるだろう。
明日は牛乳を買って来て、また大量のプリンを仕込もう。
バニラエッセンスはまだたっぷりある。エッセンスが底をつくまでの贅沢だと考えても、余裕はある。
日々の執筆は進んでいる。全三十話の連載のほうは、六話目まで書けた。
ようやく話が動き始めた。
次の回で、視点が別主人公の位置に変わるので、気分は……一新できない。
エンディングは決まっているからである。途中経過含め、あのエンディングを書かねばならんのやと思いながら書いている。
が、ローファンタジーに設定したって、「なろう」の世界では、あの話は異端だと分かる。
ゲーム的な世界のファンタジーでもないし、魔法バトルシーンもないし、だけどファンタジーだし。
Pixiv風に「異世界ファンタジー」と言ったほうが正しいと思う。
けど、Pivivでは一時創作は人気無いし……と言うわけで、いずれ「なろう」に掲載する。
色々考えていたらお腹空いてきた。冷凍唐揚げと蒲鉾団子を食べよう。ケチャップとソースをかけて。
飯を作る気は起きないのに、消費する気は起きるんだから困ったものである。
レンジで三分解凍。食らう。
美味い。しょっぱいものが上手い。だけどやっぱり、肉にはポテトが欲しくなるな。
明日はポテトチップスも買ってこようか。冷凍フライドポテトは高いし。