二十九話目「ホットヨモギ饅頭(つぶあん)」
デパ地下の食品コーナーに行き。
大き目の饅頭を探す。
家で温めて食べる用の中華餡まんもあったけど、豚まんとセットだったのでやめておいた。
和菓子コーナーで、手の平大のヨモギ饅頭を見つける。
二個買う。
「そうだ。クリスマスにホットケーキを作った時のための、バターとシロップも用意しておこう」と思って、品物を探す。
バター発見。シロップ…どこ? って成る。
蜂蜜はいっぱい売ってるけど、俺が探しているのは、すごく昔から使われている、「ケーキシロップ」って言う、メープルシロップの類似品。
一度、根負けして蜂蜜を手に取る。
レジに行く途中で「ケーキシロップ」を発見する。
蜂蜜を棚に戻し、ケーキシロップの…さらに類似品を買う。
理由、とても安かったからです。
一応、そのデパ地下のオリジナルブランドだから安いと言う理由がはっきりしているので。
変なものは入っていないだろう。
色々購入して、帰宅。
饅頭をレンジで加熱する。大体一分弱。
程よい温かみで食べる。
とても美味しい。
温めた餡子がとても美味しい。
中華餡まんの「舌が火傷しそうな温度」とは違って、ほくほくしっとりしている餡子がとても美味しい。
で、あろうことか、ローズヒップティーを飲む。
期待したほど「薫るる」感じではなく、仄かに酸っぱい。
これ…梅湯に似ているなぁと思う。
たぶん、和食で育った人ほど、ローズヒップティーは「梅湯に近く」感じるだろう。
梅湯も美味しいものであるから良いと思うが。
朝に時間が無くて冷蔵庫に入れておいた「食べかけの食パン」を取り出す。
カチカチに乾いて居てた。レンジで五十秒ほど温める。柔らかくなる。
食べてみる。冷蔵庫の中の味がした。
一瞬、捨てようか迷ったけど、残さずに食べた。食べ物を捨てられるほど高級な生活はしていない。
お昼ご飯を思い出そう。カップ塩ラーメンと、グリーンスムージーと、ハンバーグだ。
朝ご飯は食パン半分だったけど、おやつにジャムクリームサンドと、ファミチキを食べた。
ファミチキだと蛋白質が物足りないと思うようになった。えらくなったもんだ。
どうせ金額が近いんだから、鶏が食べたくなったらサラダチキンにするようにしよう。
お昼の金額は安く済んでるけど、全体的に出費が多い。
朝はちゃんとジャム付きパンくらい食べれる時間をもって起きよう。
何だったら目玉焼きだって作って良いのだ。
じゃないと、おやつに金額がかかってしまう。
ファミチキに大量のコショウをかけて食べたが…そこそこ美味しかった。
物足りないからインスタント味噌汁に一味唐辛子を入れてみよう。