二百八十六話目「心の中に猫を飼う」
二千二十四年四月三十日。
五時間も早く起きた。
昨日から比べると、五時間は早く起きました。つまり午前十時台に起きました。そして眠気と戦っていました。
今日は出かける用事がある日です。遅くても十二時か十三時には出かけたいですね。
起きて、林檎を食ってから小説を書こうとしたら、「おいらはボイコットするぜい」と脳に言われて、一瞬で疲れ切ってしまったのです。
果糖の影響だろうか?
で、眠り直したほうが良いのかと思って横になったのですが、せっかくいつもより早起きしたのに、眠り直すのがとても不服で。
「嫌やぁ。起きるんやぁ。今日は良い一日にするんやぁ!」と、心の中でうにゃうにゃと文句を並べ、コーヒー牛乳を飲んで、カーテンを開けてみました。
目玉に受け取る日光の明るさよ。瞳孔が一気に収縮する爽快感。
光刺激を受けたら、一気に目が覚めました。足りないのは、明るさだったのか……。
今日の飯ぃず。
朝ごはん、魚肉ソーセージと林檎。
昼ごはん、外食(千円以内)。
夕ごはん、たぶんパウンドケイク。
小説を書くのも良いのですが、絵を描かなきゃならんので、出かけて帰って来てから作業をします。
「に、肉体の限界に抗うにょね!」と、おいどんが、心の中で飼っているニャンデブーが言っています。いや、出かけて帰ってきたくらいでは肉体の限界は来ないけど。
「にゃんと言う生物を、穴あくほど見つめて、ちゃきちゃきちゃきってして、わちきの繊細な心をコロンコロンと躍らせるんにゃわ!」
と言っています。コロンコロンと躍らせる……良さげじゃないか。
心にニャンデブーを飼うと、一々突っ込みが入って来ます。
「そのブックスのにゃん扱う事によって、わちきの心を操ろうと言うのね。そうは行かにゃいわ!だけど……だけど……マタタビ茶を買って来られたら、揺らいでしまうかもしれにゃい。
わちきはどうしたら良いにょ?! あにゃん! 猫神よ! 一体わちきは、どうしたらいーのー?!」
と言う、寸劇を一通り披露して、くるくる回ってぱたりと倒れました。
一々大騒ぎするにゃんですね。倒れたまま動かないから、お腹に毛布かけてあげよう。
「あにゃん。そんな事では騙されにゃいわ」
と言いながら、丸まってお昼寝を始めました。
「わちきは世界を牛耳るキャッツ……」と言う寝言を言っています。
寝言を眠って言うのは良い事だと思う。
だけど、眠りながら大きな声で「キャッツ?!」と言うのは止めてほしい。
あー。面白かった。