二百七十三話目「諸々の所用」
二千二十五年四月二十二日。
出かけて帰ってきました。
ナッツと卵以外に食べる物が無いと分かっているのに、何故食パンを買ってこなかったんでしょう。
バナーナだって、駅の最寄りのスーパーで二百円以内で売っているのに。何故買ってこなかったんでしょう。
全ては、財布の中身をケチりたいと言う貧乏性の表れですが。ゼラチンがあって良かったです。辛うじて、プリンが作れました。
レシピは、卵二個、牛乳四百ミリリットル、ゼラチン五グラム、砂糖三十グラム、そしてバニラエッセンス少々。砂糖は少なめにしてあります。
冷やして作るプリンは、大体作り方は同じなんです。
ゼラチンをふやかして、卵を溶いて、牛乳と砂糖を混ぜて沸騰直前まで加熱して、卵液の中に温まった甘い牛乳を注ぎ入れ、ふやかしたゼラチンも混ぜて溶かします。
で、全部混ざったら器に注いで、人肌になるまで待ちます。器が人肌になったら、冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
最低でも二時間冷やすと……スプーンで持ち上げた感じが、「ドゥルリ」って言う、アメリカ風のプディングになります。
もっと長くじっくり冷やすと、市販のプリンとおんなじくらいまで固まります。
カラメルソースをかけるレシピもあるのですが、おいどんはストレートのカスタードプリンを食べるのが好きです。
卵と牛乳と砂糖が混ざって固形になっただけで、こんなに美味しいなんて……って言う感動が好きです。バニラエッセンスも良い仕事をしています。
おいどんの家のキッチンには、食器と調理器具をしまっている棚があって、その棚の上に薬味棚を置いてあります。
薬味棚の更に上は……プロテイン用のタンブラーとか、お菓子を作る用のボウルとかが置かれています。爪楊枝とサランラップも置かれています。
薬味棚の話ですが。開けると、とても良いスパイスの香りがします。主に、ナツメグとバジルの香りがします。スパイシーです。
ナツメグの瓶とバジルの瓶の他に、普通の胡椒の瓶と、一味唐辛子の瓶と、シナモンの瓶が入っています。
主に「ギャ〇ン」のスパイスを買っていたのですが、粉バジルだけは別の会社の物です。
産地は、ナツメグがインドネシア、バジルがエジプト、シナモンがベトナムだそうです。
みんな遠くから来たんだねぇ。おいどんのおうちは居心地が好いかい?
棚があるだけマシだよ。横倒しにされてるけどね、だって?
立てた状態では置けないから、其処の所はよろしく。
取り出しやすいしね。