二百三十九話目「インナーマッスル」
二千二十五年三月二十八日。
十九時半。
ずっと座ってなきゃならんと言う事は、姿勢を維持する筋肉をずっと強張らせなきゃならんと言う事で。「凝り」は、現代人の職業病なのだろう。
その「凝り」を放置しておくと、段々体がおかしくなって行く。
特に、脚が弱ってしまうと、全身の姿勢が崩れる。
気づいた時に姿勢を正すのも良いのだが、姿勢を支えてくれる筋肉その物を鍛えなければ意味がないそうだ。
姿勢に対しては、インナーマッスル(和名:体幹)を鍛えなければならない。
走る習慣のある人は、多少の体幹を鍛えられるらしい。ウォーキングでは鍛えられない。
なので、体幹トレーニングをする必要がある。
腹の深部にある体幹は鍛えにくいと言う。背筋や他の腹筋で上体を支えられてしまう事もあり、腹の体幹は日頃あんまり活躍しないのだそうだ。
おいどんも、姿勢を気にして「背筋を伸ばそう」と、微々たる努力をしていたが、どうしても反り腰に成ってしまって、背筋を伸ばしても楽じゃない。
反り腰の事を整復師さんに相談したら、体幹の話を教えてもらった。確かに、反り腰になる時は、腹筋が使われていない。
脳は老いないと言うが、体は虎視眈々と怠ける機会をうかがっているのだ。
おまいらの怠け心に負けてたまるか! と言うわけで、もっと筋肉を動かす事を意識しよう。
体が思うように動かないとイライラしてしまったりするのは、老人の悪い所だと思う。
おいどんも、まだ年齢的には老人ではないのだが、体が鈍っている実感があるので、この加速度的な身体の劣化を食い止めたい。
先週から、歩き方を変えた。それまで意識していなかったが、内腿を引き締めながら、膝を進行方向に真っ直ぐ動かすようにしてる。
内腿を引き締める歩き方は、正常な範囲で引き締めるにあたっては、歩く時の筋肉を正常に動かしてくれる。
座っている時も腿をぴったりくっつけて、腰の周りの筋肉を整えておくと、背筋を伸ばしやすくなる。
この腿を引き締めると言うのが、長時間続けるには少し辛い。気を抜くと膝が開いて、姿勢が崩れる。腿を支えている筋肉が弱っているのだろう。
実際、この文章を書く間、ずっと腿を引き締めているが、内股の筋肉が痛くなってきた。
ガニ股で歩いている人を見た事がないだろうか。腿を引き締める筋肉が弱っていて、脚の外側の筋肉で歩こうとしていると、ああなる。
美しいフォームで歩く癖をつけておくと、脚の劣化にも打ち勝てるかもしれない。




