二百二十八話目「気分乱気流」
二千二十五年三月二十三日。
夕方。
ご飯の事ばかり考えているのが嫌になってしまった。
もっと他の事を考えたい。
考えるのではなく外からの情報を取り入れようかな。
梅を撮りに行ったけど、まだ咲いてなかった。芽は出ていて、花もほころびかけていて、明日辺りに咲きそうな様子だった。
平日に咲かれると撮りに行く時間がない。
朝にすごく早く起きて出かければ撮れなくはないけど、そこまでして梅を求めるのか? と言ったらどうだろう。
因みに昨日は二十四時に眠って、今朝は午前三時十何分に起きて、ほぼ三時間睡眠。
余りに眠らな過ぎたせいか、変にハイになっていて、朝からニヤニヤしていた。
主に、百均に買い物に行く前にニヤニヤしていた。意味もなく楽しかった。
昼下がりにパウンドケイクを焼いて、ちょっと焦げたけど、そこそこ美味しいケイクが出来た。
だが、油と砂糖の量が釣り合っていないせいか、ひたすら油っこくなった。油っこくて甘すぎても問題だが。
バナナの量が足りなかったな。次はバナナを二本入れて甘みを出してみよう。
サラダ油と言う指定の所を、紅花油にしたのも悪かったのだろうか。しかも賞味期限が切れている紅花油である。せめて賞味期限の切れていない紅花油にしよう。
ホットケーキミックスの量の指定も、百五十グラムの所を、二百グラムのホットケーキミックスを放り込んだ。
ちょっと焦げた以外は上手に焼けていたので、粉の量は問題ないのだろう。
パウンドケーキ型一個分のパウンドケーキを喰らいつくし。腹がいっぱい。
食べてから写真撮影に出かけたのだが、その間は全然苦しくなかった。帰って来てモクテルとお茶を飲んだあたりから苦しくなり始めた。
燃料として使えているうちは「腹に在っても邪魔じゃない」と言う事なのか。逆を返せば、燃料として使えなくなったら「腹にあると邪魔」と言う事。
パウンドケイクよ。一刻も早く胃袋からいなくなってくれ。胸やけが酷いのだ。
SNSで、ラノベではない小説を募集している記事を読んだ。
文芸作品を求むと言う内容だった。
おいどんは、ちょっとだけ心惹かれた。だが、おいどんの文章は文芸なのか? って言ったら、それはそれで違う気がするんだ。
文字詰め過ぎなだけで、文芸と呼べる「芸術的な要素」が足りんと思うのだ。
極めてみるか? 文芸を志して、極めてみるかい? と、自らに語り掛けてみる。
文章を練る時間があるんだったら、極めてみたい。本当に、時間は資本である。