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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
じうよんくぎりめ:三月下旬
225/300

二百二十五話目「食パン」

 二千二十五年三月二十二日。

 夕刻。


 何時も食べている食パンの成分表を見てみた。小麦粉の次が砂糖、砂糖の次がマーガリン…と読み、由々しき事態であることを知る。

 知らない人のために捕捉すると、食品の成分表と言うのは、最初に書いてあるものから順に、配合量が減って行く。

 最初に書いてあるものは一番多く含まれ、後になるほど少しずつ減って行く。

 つまり、おいどんが毎日食べていた食パンは、小麦粉が一番多いが、次に砂糖が含まれ、砂糖の次にマーガリンが入っているのだ。

 道理で、甘みに対して敏感になった口で食べてみると、「甘くてこってりしている」ように感じるわけである。

 こんなもん、一枚食べれば血糖値爆発だよ! と、食パンに対して怒りが湧く。

 おいどんはもう疲れ切った。

 一体、何を食べれば体に良いのだ。

 と思いながら、うどんに出汁つゆと水をかけてレンジで温めた。

 三分三十秒後、うどんは出来上がった。

 そして喰らう。

 美味い。小麦粉を練って作った麵が、出汁つゆにうまみを引き出されている。

 ちょっと右目に涙が滲むくらい美味かった。

 おいどんの右目の涙腺は、結構緩いらしい。


 因みに、今日の朝は一度朝八時に目が覚めたが、まぁいいやと思って昼間でとっくりと眠り。昼を過ぎた後もとっくりと眠り。起きたのは十六時台。

 だけど、前日にたっぷり糖分を摂取していたので、全然苦しくなかった。むしろすごく楽に眠れた。

 普段縮みがちな首も伸ばした。


 今日はこの文章だけで、エッセイの執筆をやめておきたい。

 何故なら、連載小説のほうのストックが少なくなってきたからだ。

 一週間に一回しか投稿しないので、ストックが尽きると言う事はないが、悠長に次の土曜日を待つには、少し不安が出てきた。

 特に、新しい章は子供達の話が中心なのだが、前作でちょっとだけ出てきた少年少女達が、結構活躍する。

 前連載作品のエピソード集「メリューと約束」を読んで頂けると、物語世界で六年前の彼等の事が分かるだろう。


 エッセイで厳しい事を言う人ほど、小説を何も掲載していない…と、ある人のエッセイで読んだ。

 まぁ…批判的であることをスタンスにしている人は、自分で執筆しないだろうなぁと思う。

「私はこの作品のこう言う悪い所が分かる」と言うのを発表したい人は、弱みを作らないだろうと思うのだ。

 同じ土俵で相撲を取る気がない。つまり、升席からヤジを飛ばしたい人達なのだ。

 さらにつまるところ、彼等は「競技者」ではない。表現と言う競技に参加していない。ちょっと口うるさい観客なのだ。

 表現を志す者は、観客のヤジを一々気にしてはいられない。

 闘う相手は、昨日の自分である。今手掛けている物語を、更に磨いていく事こそが、競技者のすべき事である。

 考え表現すると言う筋肉を、日々鍛えよう。

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