二百九話目「ネコゥズとの出会い」
二千二十五年三月十五日。
はい。また変な言葉が出てきました。
ネコゥズと言うのは、うちの近所に住んでいる、ありとあらゆる猫達を示す、おいどんにしか通じない言葉です。
ネコゥズ達は、アクトツーに進化するために、輪廻の機会を待っています。
現世に存在するネコゥズ達は、大体アクトワンです。
今日出会ったネコゥズは、頭と背に白っぽい灰色の縞模様がある、脚と腹が白いネコゥズでした。
脚は短く、ぽってりとしたお腹で、だけど鼻筋は通っていて、よくいる日本猫って感じでした。
ネコゥズが歩いている。きっと、あの車の陰から出てきたとき、こっちに気付くはず…と思ったおいどんは、期待に違わずこちらを見たそのネコゥズに対して、ゆっくり瞬きをして見せました。
突然、知らん変な奴から「親愛のチュー」をされたようなもんであるネコゥズは、「何こいつ」と言う探るような表情をしたまま、硬直していました。
しかし、おいどんはそれ以上ネコゥズを困らせる事はなく、さっさと家のほうに去りました。
うん。おいどんは、「親愛のチュー」をしてネコゥズに期待させて、それを裏切るという事を繰り返している、プレイニャーンなのです。プレイミャーンでも良いです。
そんなわけで、さっきブレンダーを買ってきたついでに食材の買い出しをして帰ってきたのですが。
甘いお菓子とか果物は食べなくなったけど、食パンだけは買ってしまいます。最近、食パンが甘く感じるんですよ。
糖類が添加されている人間を阿呆にする食パンでなくても、ここ二週間くらいは普通の食パンも甘く感じます。
桜餅がまだ売られているので、ちょっと気になったりはしているのですが、市販のお菓子のあんこは甘すぎると思うようになりました。あんこで喉が焼けるってどう言う事なんだろう。
辛党になったのかと言ったらそうでもなく、アルコールは相変わらず苦手です。だけど、酒のつまみは好きかもしれません。塩辛をストレートで食いたい。米は要らない。
肉を食べる時のサイドメニューとして、割とジャガイモを所望するのですが、それを「冷凍のフライドポテト」から、「市販のポテトチップス」に移行しようかと言う皮算用をしています。
結果的にどっちが高くつくかはまだ分からないのです。
あんまりにも蛋白質の摂取を我慢しすぎると、突然「ケンタッキー州の揚げらた鶏」が食べたくなるので、其処は用心しなければなりません。
乳製品は買うけど、肉とか魚の蛋白質はあんまりストックしてませんね。シチューやカレー以外の、肉の調理の仕方を覚えようかな。
何か野菜を買おうと思って、何故かカボチャと普通のジャガイモを買いました。レンジで蒸かして食べることになります。美味しいカボチャの食べ方が知りたい。
カボチャは…スイーツなのだろうか。だいぶ甘いけど。野菜だよね。そうだよね。