表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
じうにくぎりめ:三月上旬
195/300

百九十五話目「長い一日」

 二千二十五年三月九日。

 朝四時台からずっと意識があって、水分も食料もしっかり摂取して、今まで燻ぶらせ続けていたことにも手をつけ始めて。

 色々進展した気になってるけど、今はまだ十三時になる所。まだ今日の残り時間がありますねぇ…。

 大丈夫です。この後は、しっかりと、作曲作業と言う生みの苦しみを味わいますから。暇がっている時間はありません。

 凡俗なるおいどんは、スコアと言うものを読みながら、「ベースってこう言う使い方があるのか」とか、「ドラムってこう言う使い方があるのか」って言うのを、おさらいしています。

 おさらいが必要。つまり、今までどんな風に音楽を作っていたのか、忘れたのです。

 別の言い方をすると、入力の方法が変わったので、直感で「ここに入力するとこの音が出るはずだ」と言う勘で作る方法が使えなくなったのです。

 なので、直感がまた芽生えるようになるまで、ピアノロールエディタをカチカチしては再生する…と言うのを繰り返すことになります。

 楽器で作曲する人は、鍵盤の此処を押せばこの音が出るはずだとか、この弦の此処を抑えてピッキングすればこの音が出るはずだとか、そう言うのは分かってると思うんですよ。

 そう言った直感的な所は、DAW使いでも似たようなものなのです。慣れているDAWほど扱いやすい。

 予めの考えもなく、DAWを替えなきゃならなくなった時が、一番苦しみ足搔きますね。

 苦しみ足搔いて、最終的に一年間ほど逃げたんですけど。おいどんは碇の息子さんじゃないから、逃げる時はめっちゃ逃げます。

 逃げられるなら逃げろ! 全速力で逃げろ! その間に別の作業をしろ! って言う感じです。そんなわけで一年間小説を書いていました。


 十三時十分になりました。入力の感覚はつかんだので、この後は、ドラムとベースでも打ち込みましょう。

 あんまり音楽に詳しくない人って、「最初はリズムから作るんでしょ?」って思ってるらしいですけど、そうしなければならないって言うわけでもないのです。

 ギターから作る人も居るし、メロディーラインから作る人も居るし、歌詞から作る人も居るし、作りやすい方法で作れば良いんではないでしょうか。

 ただ単に、今の僕は、冴えてるメロディーランを考えられるほど、右脳が生き生きしていないのです。

 なので、とりあえずリズム隊を作って、コードを鳴らして、なんとなく「きっかけ探し」をしようとしているわけです。

 だけど、まず、「秒表示」に成ってしまっているエディタを、「小節表示」に直す所から始めなければなりません。

 最初にプログラムを作るときに、「何表示にしますか?」の欄で、「秒」のまま起動しちゃったら、後から変えねばならんのです。

 そう言う細々した設定を扱えぬ者は、DTMerには成れないという事なのか…。

 DTMerが高じて、ギターでなんか音が弾けるようになろうとかし始めてますしね。

 今、家にギターが無かったら、諦めてるだろうけど。諦めないための先行投資を惜しまなかったことに関しては、〇年前のおいどんは偉かったんですよ。

 小型だけど、タンスの中にシンセサイザーまであるんですよね。それも、遠くない未来に使う予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ