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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
じうにくぎりめ:三月上旬
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百九十一話目「良い匂いにしよう」

 二千二十五年三月八日。

 おうちが荒れ果てています。

 なんですぐ荒れ果てるんだろう。

 それは、雑な人間が住んでいるからでは…。

 と思ってしまうけど、もっとおうちを素敵空間にしたい願望はずっと持っています。

 なので、これから、家を素敵にします。

 家に住んでいる人間も、ちょっと素敵になりましょう。


 まずはお湯が使えるうちに食器を洗おう。

 それから洗濯機を回して、家を掃除して、整理整頓して…それらが一頻り終わったら風呂に入ろう。

 まずシャワーで体を洗って、湯船にお湯をためて、今回は柑橘系の入浴剤を買ったので、その中から…みかんの香りのを使ってみよう。

 で、住む人間が良い匂いになったら、洗濯物を干して(加湿になる)、それからラベンダーのアロマキャンドルでも焚こう。

 みかんとラベンダーの香りは合うのだろうか。


 床に物は置かないほうだけど、時々、作業の途中で「まず今は良いか」と思って横に置いておいたノートが…「打ち捨てられた楽譜のごとく」、転がっている時があります。

 今、丁度一冊転がっています。救出しておこう。

 救出してテーブルの上に置きました。こう言う行動って、面倒だと思わなかったらたった三秒で済むんですよね。

 その三秒を面倒だと思っていると、色々と積み重なって家が荒れ果てるのです。

 僕の場合は、特にキッチン周りが荒れ果てやすいです。

 なんでだろう。やっぱり、日常にないエリアだと思っているからだろうか。


 昔を思い出すと、おいどんの祖母は毎日台所にいて、保存食をせっせと作っているのに、冷蔵庫が綺麗だったことが一度もないのです。

 常に何かが詰まっていた記憶があります。ビニール袋に入った漬物とか、よく分からない茶色いものとかが…。

 おいどんも、ティーポットを冷蔵庫に避難させたまま全然使ってなくて、使ってないくせにある店で「ええ感じのポットがあるのぅ」って浮気を働こうとしてしまったので、冷蔵庫の中のポットを取り出して洗って…使いましょう。

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