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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
じうくぎりめ:二月中旬
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百五十三話目「うとうとする二十時」

 家に帰って来て、あんぱんを食べて疲れ切って、「何もする気が起きない」と思ったけど、考え事をするよりカレーでも作ろうと切り替えられて、実際にカレーを作ってからの事です。

 どうやら、朝早くに起きて頭を使い始めると、休日でもない限りは、夕方になると脳がガス欠になるみたいです。

 自分の手で文字を書くと言うのが億劫になって、考え事もはかどりません。

 パソコンやスマホで文字を書く時は、「思考のスピードにごく近い条件」で文字が書けるけど、手で文字を書くと「思考の速度が制限されてしまう」らしいんですね。

 手で文字を書く時と言うのは、じっくり考えたい時や、あえて思考のスピードを落としたいときには有効なんですって。

 敢えて頭を疲れさせたい時には良いんだとか。

 そんなわけで、一日中手で文字を書いていると、脳は夕方頃に疲れ切ってしまいます。


 僕も、だいぶ前、少なくともノートに字を書いて考え事をするようになってから、恐ろしい体験をしたことがあります。

 まず、ノートに手書きでプロットを書いて、パソコンで数話分の小説のストックを書いて、その後、ノートにその日にあったことを書こうとしたのですが、手が震え、頭の奥が傷み、何も思い浮かばない。

 これは状態がおかしい、書くのをやめたほうが良いと判断して、その日はそれ以上無理をせずに眠りました。

 よく考えてみると、その日は朝起きた時点から考え事ノートを細かく書いていて、考え事の一端としてプロットが書けたから執筆しようと言う流れになったんですね。

 執筆で頭を使う前に、既に僕の脳は酷使されていたのです。

 パソコンで文字を打ってる間は、思考の速度が上がっていたので気づかなかったのですが、頭の中の「言語野」は、「もうあかん、もうあかんて、やめてくれ」って言う信号をずっと出していたわけです。

 その信号にすら気が付かづに、執筆を終えた僕はノートを書き始め、ついに言語野の「SOS」が、頭痛と思考の鈍麻と言う現象として起こったわけですよ。

 本当に、ビックリするくらい何も書けなくなるので、ノートを書いて考え事をする習慣のある人は…やめろとは言いませんが、後から大規模に言語野を使う時には、気を付けたほうがよいでしょう。


 地球環境を救おうと言う趣旨の漫画を連日徹夜で描いて、そのあと頭痛を訴えて死亡した小学生の女の子の話を思い出しました。

 人間の脳は、丈夫なようで案外脆いので、この、頭蓋骨の中に納まっている、豆腐のように柔らかいらしい、脂の塊を、大事にしましょう。

 そんな今日も、朝からずっとノートに物書きをしていて、「スローモード」のほうの脳は疲れ切っています。

 そう言う時にパソコンがあると便利なんですよね。

 さて、二十一時を過ぎた。眠ろう。

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