百四十一話目「自分史上最上級」
バターを使い、アクをしっかりとって煮込み、美味しくできるはずのルゥを正しい方法で使い、とてもお腹が空いている状態で、シチユウを食べた。
今までで食べたうちで、最高に美味いシチユウになった。
何が旨いって…全部美味い。クリーミーさとか、野菜の煮加減とか、スパイスの利いている香りとか、いくらでも食べてれる感覚とか。
最近のシチユウルゥはとても上等なんですね。おまけに、正しい使い方をすると言う事は、ケチって使って味が薄くなったりしていないから、量は少しでも、生産者さんの意図する美味さを引き出せているはず。
ちなみに、一晩おいて今日食べたシチユウは、そんなに違わなかった。その点において、カレールゥとは根本が違うらしい。
料理が美味しくできるという事は、次もまた食べたくなるという事である。
自分で作っても、ちゃんと美味しくなる。と言う、一抹の希望が見えてきてしまった。
シチユウを作る前に、自分で材料を集めてミネストローネスープを作ることも考えていたが、それを叶えるか、それとも無印のインスタントミネストローネで我慢してしまうかを迷っている。
だが、インスタントでこれだけおいしいなら、本物の材料を集めて実際に作ったら、もっと美味しいかもしれない。
なんでミネストローネスープにこだわっているかと言うと、小中学校時代に、給食に出てきたミネストローネスープがとても美味しかったからだ。
基本的には野菜スープで、肉は小さなベーコンしか入っていなかったのだが、風味と言うか、色んな味が混ざって調和すると言う現象が好きだったのだと思う。
特に、セロリの苦みとシャキッとした歯触りが好きで、スープの中の野菜を拾い集めて食っていた。
やはり、ちょっと材料費がかかっても、一回で良いから自分でミネストローネを作ってみよう。
ホゥルトメィトと具材の野菜と、スープのためのスパイスがあれば作れる。
前も書いたが、本当に乳鉢が欲しい。バジルを粉々にするために。どこかの百均で売っていないだろうか。
夕飯と夜食にシチユウを食べて、「やれやれ。これで太ったはずだぞ」と思って、風呂上がりに体重測定をしたら、五十四点九キロだった。
野菜と少量の肉では太りません。と言う事が分かった。
良いもん。太らなくても体力があるうちに運動するもん。負けるもんか!