百十二話目「悩むときにこそ飯を食う」
ずっと前に百均で発見して買っておいたバラの香りのキャンドルを点けてみる。箱から取り出した時点ですごく「ローズィズ」って感じの香りが放たれている。
ずっと「アルコールっぽい綿のにおい」がしていた部屋の中で、現在バラの香りが頑張って勢力を伸ばそうとしています。
変なにおいにならなければありだと思う。
で、さっきの話の続きだが。温かくて甘いどら焼きを食べた後で、ぬいをモフモフウとして、ちょっと癒されたら、あったかいお風呂に入るねん。
良い香りの入浴剤を用意して、お湯はたっぷりめに使って、お風呂場の明かりはちょっと暗めにするねん。なんだったら、音楽とか流しても良いかもしれない。
で、あったかいお風呂で十分あったまったら、体があったかいうちにお布団に入って眠ってしまうねん。
で、次の日に目が覚めたら、目覚めの紅茶を飲むねん。コーヒーでも良いけど、その場合は牛乳を少し入れよう。極端はお湯飲むのものあり。
そうするとな、またお腹が減ってくるはずやねん。そしたら、ちょっと豪華な朝ご飯を食べんねんな。
食パンとジャムとバターとハムエッグと牛乳と、サラダがあったら完璧だけど、林檎やバナナでもええねん。
そのくらいきちんと風呂、飯、眠るをクリアすると、大体「もうちょっと生きてみよう」って思うはずやねん。
その「もうちょっと生きてる間」に、人生の新たな方向を決めてみたり、新しいアイデアを発想したりするとちょうどええねん。
もし、それだけリカバリーしても「生きてみよう」と思わなかったら…心の相談窓口に問い合わせてみましょう。電話で人生相談を受け付けてくれるところらしい。
腸が考え事をするって知ってますか? なんかな、人間の神経の中で、脳の次に神経いっぱい使ってる所って大腸らしいんよ。
腸がちゃんと動いていないと、「状態が悪い=気分が悪い」ってなって、どんどんマイナス思考になっていくらしいんですね。
人生について悩むときは、頭を使うのも良いけど、なんか食べて飲んで、しばらくまったりして、「全くもって体は満ち足りている。さぁ、脳よ、動きないさ」って腸に言われてから考えたほうが良いと思う。
お釈迦様も、苦行をしても「なんも悟れへんかってん」と言うてなさる。楽すぎても悟れへんらしいけど。
世の中なんて、思い通りにならんことのほうが多いんだから、一々「思い通りにならへんかってん」って落ち込む必要はないと思う。
落ち込んだとしても、どら焼きを食って、ぬいをモフれば治るくらいの落ち込みにとどめるのだ。他人に対しても自分に対しても、甘えすぎはよくない。
どら焼きが嫌いだったらシュークリームを食べなはれ。ぬいを持ってなかったらお布団をモフモフウとするのだ。
おいどんに言えることは一つだ。
悩んだときは飯を食え。