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溺れるほどカプサイシンを求める日々の日録  作者: 夜霧ランプ
ふたくぎりめ:十一月下旬
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十一話目「辛い物は食べなかった一日の話」

 朝起きた。何だったら午前三時三十分くらいに起きた。スッキリ起きれちゃったから起きちゃおうと思った。

 布団を片づけ、食パンを二枚食べた。紅茶を一リットル飲んだ。

 四時頃。眠くなった。

 ダメだ! そんな事じゃダメだ! このまま起きて作業をして良い一日に……と思いながら、クッションを枕にして床で眠った。

 寒かった。床は冷たかった。

 片づけたばかりの布団の中から薄いものを引っ張り出して、身を包んで……アラームをかけておいた時間まで眠ろうと思った。

 が、何回目が覚めても、アラームが鳴らない。

 アラームをかけるのを失敗したのだろうかと言う不安がよぎる。

 見える所に時計を置いて、目が覚める度に時間を確認する。

 心配で何度も目が覚めてしまうのだが、思ったより長い時間を眠れた気がした。

 アラームはしっかり時間に鳴った。

 一応、着替えた。そして再び薄い物の中へ。アラームは一時間後にかけなおした。

 再びアラームが鳴った。

 バスに遅れる事は無かった。そして家に帰ってきて、僅かな食料を飲んでいる。

 主に味噌汁である。

 眠る一時間前には、プロテインを飲む予定である。

 そして明日の朝ご飯は卵ご飯の予定である。

 全ては、「なんか何もかもが面倒くさくなってしまって」居なければだ。


 昼ご飯に食べた、「辛くないカップラーメン」が、とても素晴らしかった。

 胃袋様が「なんて優しくて繊細で濃厚で丁度良い……」と、褒めちぎっていた。

 唯の醤油ラーメンなのに。

 麺を食べた後のスープは塩おにぎりを投下して雑炊にして食べつくした。

 デザートにはエクレアも食べた。

 非常に満足だった。

 あまりに満足で、今日の夕飯を買ってくるのを忘れた。

 チャンスはあった。帰りのバスに乗る前の十分間と言うチャンスはあった。

 だが、何故か俺は、真っ直ぐバス乗り場に向かっていた。

 バスから降りた途中でデパートに寄り道をすれば買って帰れるだろう……と言う、未来の自分に希望を託してしまった。

 その結果が、強制減量コースへひた走る道を、我に歩ませている。

 痩せたくは無いのだ。筋肉が欲しいのだ。なのに体重計は五十五キログラムを下回り続ける。

 やめてくれ。おいどんの筋肉を代謝しないでくれ。

 今朝は階段を上る時にガチで足が上がらなくて焦ったくらいだ。その後で飴ちゃんを食べたら、足上がらない症候群は治ったが。

 老いて行くよぅ。怖いよぅ。筋トレしたいよぅ。

 もう十九時になるよぉおおおおおおお……。


 今日一日は一体何だったんだ。

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