番外編
路上にたむろする淫売にむかって男が怒鳴っていた。
「何が抜かずの6発だよ、お早いお帰りだ。ケラケラ」
「今度来たらお前ら全員気絶させてやるからな!」
「ははっ、そりゃ楽しみだ」
「ああ、そう願いたいが・・・あと5cmはないといけないって、ケラケラ」
「くっそー!」
男が振り返って帰ろうとすると、何か柔らかいものに顔がぶつかった。
「あー、ビクティム姐さん来た」
「どうしたんだよ、最近来ないから帰ったのかと思ったよ」
「なんだよお前も、カワイイ顔しやがって、こんど気絶させてやる!」
男を見下ろしているビクティムの鼻先を指差してそう言うと、男は足早に立ち去って行った。女達は「ビクティムとしたかったら100万持ってこい!」と言いながら「どうせ3日もたたずに来るんだよ、諭吉数枚もって土下座して、やらしてくれ、と頼むんだ」と言って笑った。
「お前らさ、いったふりぐらいしてやれ」
「あいつオラッてて嫌なんすよ、姐さん」
「そうそう」
「まったく・・・また病気振りまいてないか?」
「だいじょうぶっすよ、使ってますから」
「なら良いが」
「それよかスーパーモデルのカオス連れてきてよ、ダチなんでしょ?」
「アイツは・・・何処にいるかも分からんよ」
「カオスもテレビで売春してたとか言ってたけど、もううちらとか眼中にないだろうな」
寂しそうにうなだれる女達を見ながら笑いが込み上げてくるビクティムの後ろにいたシスターは女達に避妊具を配って回った。
「分かってるなシスター、薄いのがいいんだよ、すぐ終わるから、キャハハ」
「シスターもここで稼げよ、あんたなら家がたつよ」
シスターは苦笑いしながら配って回った。
淫売の一人が前に出て通行人に語りかけた。
「このシスターのコスプレした女は処女だぞ、100万でどうだ!」
通行人に向かって叫ぶと何人かよってきたがビクティムは追い払った。
「これは本物のシスターだからダメだよ」
こんどは別の淫売が通行人に声をかけた。
「そこのアーノルド型の日本人、いい体してるな、私とどうだー」
男が手をふって足早に通りすぎると女達は「チャイルドスターが」と毒づいた。
「ところで姐さん新入りが客とってるんすけど、どうもおかしいんすよ。何がおかしいかとかはっきり分からないんすけど、見ていってくれませんか」
ビクティムはその新入りと言う名前の無い女が仕事をしている場所に行くと、しばらくするとその女は男が出た後でラブホテルから出てきた。
その新入りを見たビクティムは目を細めながら
「神に取りつかれている」
と言った。




