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プチヒーラー  作者: テクマ
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デーモンゲート

某王の股の間を嫌々くぐったアシャにレイラとドラは薄暗い魔王城の中に出るとすぐ魔王とふにゃの戦いを目の当たりにした。


「おおっ!

ふにゃ優勢じゃあないか、私らはいらないかったな」


「あいつは祝福いらんしな、神から直接もらっている」


魔王とふにゃが猛烈な勢いで切りあっている、そのまわりを舎弟達が魔族を切り伏せていた。

そのわきで子供ドラゴンが袋に財宝をつめていた。


「魔王の目の前で財宝を盗むとは、このドラゴンどもはなんだ!」


魔王は怒っているがふにゃから手をはなせなかった。

子供ドラゴンたちは袋に財宝をつめては某王を通って診療所に運び込んではまた戻ってきて袋に財宝をつめた。

子供ドラゴン達は口々に「量が多いな、袋から出してまた持ってこないと袋がたりない」と言いあった。



ドラは予想していたのか驚くでもなくただ立って眺めていた。


診療所では居候の冒険者の男女が受け取った財宝を部屋のすみに積み上げて行った。


「こんなことしていいのか?

魔王の所有する財宝だぞ」

「もういいじゃない、化け物同士の戦いだから、こっちが勝つと信じるしかない」


しばらくすると財宝は診療所からあふれ出しそうになって財宝を外で遊ぶ子供達にたのんで、せい、の家まで運ばせた。


それでも入りきらない財宝はぐるぐるの家に放り込んだ。

村の人たちは道に落ちた宝石を家に持って帰ろうとしたが拾うのをやめた。いくらでも拾えるのでわざわざ拾わなくてもいいのではないか、と思ったからだ。

それにどこでお金にかえたらいいか分からなかった。





魔王は魔剣でふにゃの持つ釘バット状のこん棒と切りあったが魔剣は何本も折れた。

こん棒は根性が有るので魔剣に負けなかったのである。


「くそう、こん棒めこいつ生きてやがる」


そう言いながら折れた魔剣を捨ててまた魔剣を拾って戦った。

だがしばらく経ってまた折れた魔剣を捨てて魔剣をひらおうとすると。


「あ?」


無数に落ちていたはずの魔剣が、なくなっていた。


装飾品の宝石が沢山ついた魔剣は宝物として子供ドラゴン達が持ち去っていた。


「手癖の悪いガキどもだ、ろくな大人にならないぞ」






「これは良いぞ、いっきに勝負をつけてやれ」


某王は予想外の展開に歓喜した。

だがアシャは冷ややかな面持ちで某王に言った。


「お前も戦えよ、ふにゃもそろそろ疲れてくる頃だ」


アシャ達は一回診療所に帰って椅子を持ってきて座りながら某王を野次っていた。


「あしゃ、ふにゃを見てみろ、目を閉じているのが分かるか。

あれは心眼が開かれた証だ、悟りの境地に達している。

手出しは無用だ。

あれはゾーンにはいっているぞ」


「ふにゃは寝てるんだよ、某王。

戦ってるのはこん棒だよ」






「意外と大したこと無いのか、魔王。

前の大戦であんたどうやって負けたんだ」


「負けてはいない、五分と五分だ。

あの頃はまだまだ勇者として未熟だったからな」


「それでヒーラーと魔術師置いて帰ってきたのかよ」


「・・・剣士は連れて帰ってきたぞ」


「りょうは自力で帰ってきたと言ってたぞ」


「そうとも解釈できる」


遠くの方から魔族達が魔王城の方へ押し寄せてくる足音がした。皆身構えたが魔族たちは魔王を囲むとそのまま戦わずに魔王を連れて魔界の奥に逃げて行った。

その後からデーモンホールから入ったアンとレイにサキュバスを中心にして回りを亀とたかしにりょう、そして王子と騎士で囲んだ集団がゆっくりと追ってきた。


魔王城は陥落したが魔王は逃がした。



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