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プチヒーラー  作者: テクマ
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戦争へ

聖女は「大丈夫、本物の勇者、フランタニャ、某王ならこれぐらいでは死なないから。

もしす巻きにした絨毯からその者が消えていたら行動に移さなければいけない」と言った。しばらくすると様子を見にいった神官が息を切らせて報告に来た。


「衛兵からの連絡です。

不審者は見当たらなく逃げたのかも、とのことです」


「これは大事です、ドラゴンの族長ドラゴに伝令をお願いします」


「え?そこまでですか

『最終戦争まで我をおこすな』と言って眠りについたと聞いてますが」


「今がその時です」


「はい・・・そして、お爺さんを捕まえるのですね?」


「そうです、そして牢に閉じ込めるのです・・・面倒になるので」


「やっと話が見えてきました。

行ってきます」






アシャはニヤケながら「おい、某王・・・自分で修復できたじゃないか、元々ヒール能力をもっているんだっけ?

器用だな、え、違う?

じゃあ、レイラがやったのか?」


「いや違う?

ライザかな。

最近練習してただろ、髪留めを使って」


「え?違う。

村の子かな?

まあ何か知らんけど、私がやらなくても良かったようだな、安心したよ。

誰かがやらないと死んでたよあんた」





魔王城の宝物殿で勇者である某王が魔王と闘っていた。


「さすがです、胸をつらぬいたはずなのに魔剣を折って修復するとは。

さすが神に愛されているだけのことはある」


「お前もたいしたものだ、私につらぬかれた同じ位置を聖剣でつらぬいたはずだが」


「ここでは負けませんよ、でもあなたも簡単に死んでくれないようです」


魔王は折れた魔剣を捨てて新しい魔剣を拾った。


「しかーし、あなた何処から来たんですか。

ここに来るのは簡単では無いはず。

暗殺しに来たとしたら失敗ですね、これは笑えます」





「ん、何か城の塔から落ちなかった?」


「サキュ・・・聖騎士はここにいるから、神官が窓からゴミを捨てたんじゃない?」


「ああ、聖騎士殿は誰がいようがかまわず窓からゴミをすてるけど、神官のみんなもおばあさまのいない部屋からやるよね」


おじいさんはイライラしながら「しかし気の荒い聖じ・・・まあいい」と言ったがアンは聞き流して地面に落ちた剣の先を汚そうに拾い上げてなめるように見た。


「これは魔剣の最高峰に似てるな、暴虐の魔王が持つような。

いやこんな所にあるはず無いか」


レイは「アンは魔王に会ったこと無いでしょ、しかも暴虐の魔王とか」と言うと


「そうなんだけど、昔見た何かにあったような」


「本かな、そんなのあったような無かったような」


おじいさんが「それは、あれだソロモン王的な本じゃないかな?」と言ったが。


「違うな、う~~ん。

ところでおじいさん汗すごくない?」


「ああ、なんとなく、その、なんだ」


「風邪かな、熱を下げる呪文があるんだよね、とりあえずヒールすれば治るんだけどさ。

呪文の方をかけていいかな」


「ああ、かまわんよ。

熔岩地帯にいる、ように、熱いんだ」


「じゃあレイお願い」


「これは普段も使ってるからな、

クーーール」

「ちょっとスペル長い、それは物を冷やすときでしょ」


「ああちょうどいいよ、ありがとう」


「え?

普通の人なら凍死してるところだよ。

おじいさん何者?」





魔界への入り口付近に待機していた、たかし、に知らせが来た。


「おっ、指令が来たか。

ゴルフ苦愛のみなさーん、セレモニー用の玉を穴にぶちこんでくださーい」


「ドラゴンコンテストですワン」


パコーン、パコーン、穴に吸いとられていく金の玉。


球拾いの少年が「ドラゴンコンテスト?拾ってこようか」というと。


「ああこれはいいんだよ、打ちっぱなしだから。

それに全部穴に入ったから」


「へー、穴の中にも入れるけど、いいの?

そうかいいのか。

いよいよ仕事がなくなって暇だよ」


「仕事はこれからだ。

我々全員この湖をわたしてくれ」


穴から「勇者が来たぞ助けてくれ」という魔族の叫び声が聞こえた。


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